厳島神社・原爆ドーム・しまなみ海道で“ひろしま”を満喫!
厳島神社
海上に立つ大鳥居と平舞台が幻想的な世界遺産。満潮時の景観は圧巻。
原爆ドーム
平和への願いを伝える世界遺産。資料館と合わせて訪れたい広島市中心部の象徴。
しまなみ海道
多島美を縫うサイクリングロード。瀬戸内の橋と島を渡る絶景ルートが人気。
海に浮かぶ大鳥居と平舞台、世界遺産の神域
潮が描く“水上回廊の社”
満潮時には回廊が鏡の瀬戸に浮かび、干潮時には朱柱を歩いてくぐれる二面性が魅力です。
厳島の原生林と社殿が一体となり、昼夜・潮位・季節で景観が劇的に変化します。
◆歴史・起源:593 年創建、平清盛が 1168 年に寝殿造へ大改修し海上社殿を完成させました。
◆見どころ:高さ 16 m の大鳥居をバックに夜間ライトアップクルーズが人気です。
◆豆知識:大鳥居の主柱は楠の自然木で、浪打際でも 140 年耐える天然防腐仕様です。
◆アクセス:JR 宮島口駅からフェリー 10 分、桟橋より徒歩 10 分です。
被爆の瞬間を刻む世界平和のシンボル遺構
瓦礫が語る“ヒロシマの 8 時 15 分”
爆心地から 160 m、骨組みだけ残った旧産業奨励館は破壊と再生の両方を静かに物語ります。
川面に映る夜景は慰霊と希望を同時に映し、訪問者に平和の尊さを問いかけます。
◆歴史・起源:1996 年ユネスコ世界遺産登録、保存方針は「壊さず、直さず、崩れさせず」です。
◆見どころ:8 月 6 日朝の黙とうでは 1 万羽の折り鶴がドーム前を彩ります。
◆豆知識:外壁煉瓦は熱で磁化し、方位磁石がわずかに狂う現象が報告されています。
◆アクセス:広島電鉄「原爆ドーム前」電停下車すぐです。
被爆資料と証言が紡ぐ、核なき未来への祈り
遺品が刻む“ヒロシマの記憶”
焼け焦げた弁当箱や歪んだ鉄骨など 2 万点超の実物資料が、被爆者一人ひとりの物語を語ります。
最新デジタル展示では 360° 映像とホログラム証言が、来館者を 1945 年 8 月へと導きます。
◆歴史・起源:1955 年開館、丹下健三設計のピロティは「空への開放」を象徴しています。
◆見どころ:来館者の折り鶴を圧縮した“鶴のメダル”製作機は記念品として好評です。
◆豆知識:展示室の平均照度は 45 lx に設定され、遺品保存と視認性を両立しています。
◆アクセス:広島電鉄「原爆ドーム前」電停から徒歩 5 分です。
猫と坂道の町を見下ろす文学と絶景の寺
石鎚山磐座に建つ“赤堂の展望台”
朱塗りの本堂舞台からは尾道水道と瀬戸の多島美が一枚絵となり、夕暮れには街灯が海に星を散らします。
山腹の文学のこみちには志賀直哉ら文人の句碑が点在し、猫が案内役のように石段を先導します。
◆歴史・起源:806 年空海開基と伝え、巨岩ごと本堂を抱く奇観で知られます。
◆見どころ:4 月上旬の夜桜ライトアップは“浮かぶ花の舟”と評されます。
◆豆知識:境内の玉の岩はスマホライトを当てると猫型に影が落ちる撮影スポットです。
◆アクセス:JR 尾道駅から千光寺ロープウェイで山頂へ、徒歩 5 分下り参拝が楽です。
900 羽の野生ウサギが迎える癒やしの無人島
もふもふが占領する“平和の島”
旧毒ガス工場跡を覆う緑に 900 羽の野生ウサギが暮らし、島へ降り立つと足元から耳だらけの歓迎を受けます。
島内周回路をレンタサイクルで走れば、海を背景に跳ねるウサギと並走する至福の時間が流れます。
◆歴史・起源:1929〜45 年の毒ガス製造を経て、1971 年に学校の飼育ウサギが放され繁殖したと伝わります。
◆見どころ:旧発電所跡とウサギのコラボは廃墟×癒しのギャップ萌えです。
◆豆知識:給餌はペレット限定、パンを与えると島ウサギ保護員にやさしく注意されます。
◆アクセス:JR 忠海駅から徒歩 5 分の桟橋よりフェリー 15 分です。
10 分の 1 巨大戦艦と海軍技術の街・呉を学ぶ
鋼のロマンを宿す“模型の巨城”
全長 26 m の 1/10 戦艦大和模型が圧倒的存在感で迎え、零戦や人間魚雷など実物資料が造船技術の粋を示します。
展望テラスからは現役護衛艦や潜水艦が行き交い、過去と現在を一望する軍港パノラマが広がります。
◆歴史・起源:2005 年開館、艦艇を建造した旧呉海軍工廠跡地に整備されました。
◆見どころ:3 階大型スクリーンの「呉空襲」映像は 4K 立体音響で臨場感抜群です。
◆豆知識:売店のスクリュー型栓抜きは実際の艦スクリュー材を再溶解して製造されています。
◆アクセス:JR 呉駅から徒歩 5 分、呉港連絡歩道で雨でも濡れません。
常夜灯と石畳が残る万葉の潮待ち港町
潮が満ち引く“瀬戸の時止港”
万葉歌にも詠まれた潮待ち港で、江戸期の石造り常夜灯と船番所が今も現役の景観を守ります。
路地に漂う鯛味噌の香りと古民家カフェのジャズが交錯し、歩くたびに時代がシャッフルされます。
◆歴史・起源:平清盛の海上交通整備以来、潮流待ちの拠点として栄えました。
◆見どころ:阿伏兎観音岬から望む夕景は“瀬戸内随一”と写真家が絶賛します。
◆豆知識:宮崎駿監督が『崖の上のポニョ』構想を練った坂道は、今もファン巡礼が絶えません。
◆アクセス:JR 福山駅から鞆鉄バス 30 分「鞆の浦」下車すぐです。
海上 70 km を駆ける“世界のサイクリスト聖地”
橋と島が紡ぐ“ブルーライン”
尾道から今治まで 70 km の専用自転車レーンが海上橋を渡り、瀬戸の多島美を左右から浴びる爽快ルートです。
各島のレンタサイクルターミナルで乗り捨て可能なため、初心者は 1 島 1 橋の“かじりライド”から始められます。
◆歴史・起源:1999 年開通、2014 年「サイクリストの聖地」碑を UCI 会長が除幕しました。
◆見どころ:多々羅大橋上の鳴き龍ポイントで手を叩くとコンクリートが音を反響させます。
◆豆知識:ブルーライン上の数字は次の休憩所までの残距離で、補給計画の目安になります。
◆アクセス:JR 尾道駅前港から渡船 5 分で向島、そこからスタートが定番です。
京洛を手の平に縮めた池泉回遊式大名庭園
一歩一景の“濃縮日本列島”
池泉回遊式の園路を進むたび、島・渓谷・田園を模したミニチュア風景が現れ、わずか 5.8 ha に日本列島を凝縮しています。
春は約 200 本の梅とソメイヨシノが競演し、秋は大銀杏が黄金の噴水を作り出します。
◆歴史・起源:1620 年浅野長晟が築造し、原爆で壊滅するも 1951 年に市民の手で復元されました。
◆見どころ:茶室「清風館」での呈茶は、抹茶と季節菓子を庭景色が映る床几で味わえます。
◆豆知識:太鼓橋の影が池に○を描く正午は“縮景園の満月”と呼ばれる撮影タイムです。
◆アクセス:広島電鉄「縮景園前」電停から徒歩 3 分です。
現代アートと禅堂で坐る、里山 100 万坪の静寂
竹林に溶ける“紙の茶室”
安藤忠雄設計の真白い「洸庭」は紙管と漆喰で包まれ、内部で響く水滴音が五感を禅モードに誘います。
広大な山林に露地庭・茶室・水琴窟が点在し、一日滞在しても心のノイズが聞こえなくなる静けさです。
◆歴史・起源:1965 年開山の新興禅寺を、2016 年に現代アート複合ミュージアムとして再整備しました。
◆見どころ:禅堂坐禅体験後の僧侶トークは笑いと悟りが同時に訪れると評判です。
◆豆知識:精進ラーメン「神勝寺うどん」は出汁が椎茸と昆布だけと思えないコクでリピーター続出です。
◆アクセス:JR 福山駅から無料シャトルバス 30 分、鞆の浦観光と合わせて回遊できます。
水堀に映える別名“鯉城”の復元天守
天守と摩天楼が並ぶ“時空ラグ”
原爆で倒壊後に外観復元された五層天守が、背後の高層ビル群と対照を成して近世と現代を一枚に収めます。
天守最上階では市街と中国山地を 360° 見渡し、夜景営業日はライトアップまでゆっくり過ごせます。
◆歴史・起源:毛利輝元が 1599 年に築城し、水軍の拠点として瀬戸内支配を固めました。
◆見どころ:石垣に残る被爆熱影は当時の爆風方向を示す生きた教科書です。
◆豆知識:城内カフェの「鯉城ラテ」は天守シルエットのカカオアートが人気です。
◆アクセス:広島電鉄「縮景園前」電停から徒歩 15 分、水堀遊覧船も運航しています。
ロータリー魂を体感!本社工場ライン見学
エンジンが語る“回転の哲学”
1.3 ℓ で 300 馬力を生む 13B エンジンの分解展示や歴代 RX-7 が並び、ロータリー愛が高回転で伝わります。
ガラス通路からは実際の組立ラインを見下ろせ、ロボットと職人が息を合わせる工程に見学者が釘付けです。
◆歴史・起源:1931 年にコルク会社から自動車へ転身し、1967 年に世界初の量産ロータリー車を発売しました。
◆見どころ:787B 勝利車が毎日 3 回デモスタートし、4 ローター音が館内に轟きます。
◆豆知識:ショップ限定「ロータリークッキー」は三角ハウジング形でお土産の鉄板です。
◆アクセス:JR 向洋駅から徒歩 5 分、完全予約制で入館無料です。
屋上ウッドデッキから原爆ドームを一望
紙鶴が降る“平和のスカイデッキ”
展望フロア「ひろしまの丘」はウッドデッキと緑に包まれ、原爆ドームと市街を 360° の風とともに眺められます。
折った鶴をガラス筒に投入すると 12 階吹き抜けを舞い落ち、塔内に色の層を作る参加型アートとなります。
◆歴史・起源:旧日通ビルをリノベして 2016 年オープンし、平和学習と観光を融合しました。
◆見どころ:滑り台型降り路「スパイラルスライダー」で 70 m を一気に滑る大人も童心コースです。
◆豆知識:夜はライトダウンし星を見せる「サイレントナイト展望」を月 1 回開催しています。
◆アクセス:広島電鉄「原爆ドーム前」電停から徒歩 1 分です。
三本滝と千体地蔵が苔むす静寂の古刹
滝音が読経する“山あいの紅葉寺”
山腹を落ちる三段の滝が霧をまとい、苔に包まれた伽藍と千体地蔵が深山幽谷の気配を醸します。
秋にはもみじの赤と滝の白が絵画的コントラストを生み、穴場の紅葉スポットとして知られています。
◆歴史・起源:809 年に空海開基と伝え、戦後は京都・鞍馬寺から移した本尊十一面観音を安置しました。
◆見どころ:一年に一度だけ公開される木造阿弥陀三尊像は室町彫刻の傑作です。
◆豆知識:境内カフェの「滝湯豆腐」は滝水の伏流水で煮ると甘味が増すと評判です。
◆アクセス:JR 三滝駅から徒歩 15 分、参道は健脚向けなので滑り止め靴が安心です。
黒淵のエメラルドと五段滝、全長 16 km の渓谷美
峡谷が奏でる“水と岩の交響曲”
原生林を縫う 16 km の遊歩道は黒淵・二段滝・三段滝とビューポイントが続き、カヤックや渡舟で水面からも絶景を味わえます。
新緑と紅葉のコントラストがひときわ鮮やかで、日本森林浴の森百選に選ばれる清浄な空気が魅力です。
◆歴史・起源:大正期に探勝路が整備され、1934 年に国の特別名勝に指定されました。
◆見どころ:黒淵渡舟はエメラルド水面に舟影が映り、360° 緑の極上空間です。
◆豆知識:渓谷ナイトツアーではホタルとライトアップ滝が共演し“天然レーザーショー”と呼ばれます。
◆アクセス:広島バスセンターから高速バス 75 分「三段峡」終点下車すぐです。
実物潜水艦「あきしお」に乗艦!掃海史も学ぶ
海中 30 年を語る“鉄の巨鯨”
全長 76 m、重さ 2250 t の退役潜水艦が陸揚げ展示され、艦内通路や操舵席をヘルメットなしで歩けます。
掃海コーナーでは機雷の実物とロボット駆逐艇が並び、知られざる海自の裏方任務に光が当たります。
◆歴史・起源:2007 年開館し、海自史料館で唯一潜水艦内部を常時公開しています。
◆見どころ:艦橋ハッチから見る呉港の現役護衛艦は“時空交信ショット”と話題です。
◆豆知識:売店の「潜水艦カレー」は真っ黒ルーで、いか墨で深度 300 m の闇を再現しています。
◆アクセス:JR 呉駅から徒歩 10 分、大和ミュージアムと連絡デッキで直結しています。
瀬戸内多島美と千年燃える霊火を拝む聖山
天空参道で“海のアルプス”俯瞰
ロープウェイで一気に 430 m へ上がると、紺碧の海に緑の島々が散らばるパノラマが足下に広がります。
山頂の霊火堂では 1200 年燃え続ける弘法大師の護摩火が今も揺らぎ、恋人たちはその火で沸かした霊水茶をシェアします。
◆歴史・起源:806 年に空海が開山し、宮島信仰の中心として修験道が栄えました。
◆見どころ:山頂展望台からは四国山地まで見渡せ、日の出時は雲海と鳥居が重なります。
◆豆知識:ロープウェイ支柱にはサル対策で電気柵が巻かれ、電気代ゼロのソーラー電源です。
◆アクセス:宮島桟橋から徒歩 20 分で紅葉谷駅、ロープウェイ 2 区間で獅子岩駅へ到達します。
四季を彩る 15 万㎡の花パレットと天空ブランコ
丘一面が“花のレインボー”
春は 800 万本のチューリップ、夏はラベンダー、秋はダリアとコスモスが 15 万㎡ を波打つ絵の具箱に変えます。
丘の頂にある天空ブランコに乗れば、花じゅうたんを足先で揺らすインスタ映えショットが撮れます。
◆歴史・起源:1970 年に果樹園として開園し、1994 年から花畑へ転換して観光農園となりました。
◆見どころ:7 月のひまわり迷路は約 12 万本の巨大ラビリンスです。
◆豆知識:売店ソフトのトッピング花びらは食用で、チューリップはシャキシャキ食感です。
◆アクセス:尾道道 世羅 IC から車 15 分、春秋連休は臨時バスが福山駅発で運行されます。
週末上演!石見・芸北神楽が舞う温泉街テーマ村
鬼と湯気が躍る“里山エンタ村”
江戸街並みを再現した木造宿が立ち並び、芝居小屋「神楽ドーム」で毎週末 7 団体が熱演する大蛇舞に歓声が上がります。
上演後は温泉棟で汗を流し、囲炉裏端で猪肉味噌鍋をつつけば里山の夜更けまで祭り気分が続きます。
◆歴史・起源:1996 年開村し、消えゆく里神楽を保存・興行する目的で地元有志が出資しました。
◆見どころ:“大蛇”の 8 本胴体が炎を吐く特殊効果は間近で観ると体感温度が 5 ℃ 上昇します。
◆豆知識:神楽面づくり体験は 5 時間で完成し、その夜の上演で役者が着けてくれるサプライズがあります。
◆アクセス:中国道 高田 IC から車 10 分、広島バスセンターから直通バスも運行中です。
海運倉庫を改装したサイクリストホテル&マルシェ
港に泊まる“自転車の客船”
70 年前の海運倉庫をリノベーションし、客室に自転車を持ち込めるホテルや瀬戸内食材レストランが同居する複合施設です。
サイクルショップでメンテを受けたら、海辺テラスでレモンビールを片手に夕陽と船影を眺める尾道時間が流れます。
◆歴史・起源:2014 年オープンし、しまなみ海道サイクリストの拠点として世界中に名が広がりました。
◆見どころ:倉庫の鉄骨トラスを残した 100 m のアーケード空間はインダストリアル萌えです。
◆豆知識:ホテルの朝食は“輪行袋パン”と呼ばれる U2 専用パニーニで、持ち帰りも可能です。
◆アクセス:JR 尾道駅から徒歩 5 分、しまなみ海道渡船桟橋は目の前です。
護衛艦と潜水艦を間近に望む湾内航路
現役艦隊が並ぶ“動く軍港博物館”
45 分の遊覧船が造船ドックや護衛艦桟橋を縫い、船体の陰影や甲板の装備品を手に取るように観覧できます。
ガイドは艦歴や最新任務まで解説し、呉港の過去と現在を一本の航跡に重ねてくれます。
◆歴史・起源:戦前の呉海軍工廠跡を利用し 2008 年に観光運航を開始しました。
◆見どころ:全長 200 m の護衛艦いずもを真横で望む瞬間は客席が一斉に静まり返ります。
◆豆知識:雨天時は甲板洗浄が中止となり、逆に船体のドライな質感を撮影できます。
◆アクセス:JR 呉駅から徒歩 5 分、ゆめタウン呉前のポートピア呉が乗船場所です。
赤レンガ煙突と白壁蔵が誘う“日本三大銘醸地”
伏流水が育む“酒のまち”
8 つの蔵元が 800 m にひしめき、石畳に赤レンガ煙突となまこ壁が連続する風情ある街並みが残ります。
甘酸っぱいもろみ香が漂う通りで試飲ラリーをめぐれば、杜氏の個性が舌と鼻に刻まれます。
◆歴史・起源:灘杜氏が 1890 年ごろから移住し、低温醗酵に適した気候で急成長しました。
◆見どころ:酒蔵開きの日は 10 万人が集い、限定斗瓶取り原酒が数時間で完売します。
◆豆知識:駅前の酒泉公園には蛇口から仕込み水が湧き、マイボトル持参客も多いです。
◆アクセス:JR 西条駅から徒歩 5 分、駅観光案内所で試飲チケットを販売しています。
五色岩と混浴露天が彩る弁天信仰の無人島
海に抱かれる“色彩ジオパレット”
海蝕で露出した玄武岩が赤青黄白黒の五色に分かれ、潮位に応じて岩肌の色が変化する自然のカラーチェンジャーです。
港近くの江戸風呂では海水蒸気サウナと岩窟風呂で汗を流し、混浴露天から多島美を眺められます。
◆歴史・起源:古来より弁財天信仰の霊島とされ、“船が沈まない守り神”として崇敬されました。
◆見どころ:遊歩道先端の龍神橋は干潮時にだけ浜へ降りられる隠れスポットです。
◆豆知識:島内に自販機ゼロのため、フェリー桟橋売店でドリンクを事前補給すると安心です。
◆アクセス:鞆の浦桟橋から渡船 5 分、島は歩行者専用で車両の乗り入れはできません。
石灰岩が彫刻した白雲洞と雄橋、紅葉名所
石のアーチが架かる“カルスト回廊”
全長 18 km の渓谷に石灰岩柱が林立し、国天然記念物・雄橋は長さ 90 m の自然石橋として日本一を誇ります。
遊覧船が行き交う神龍湖では水面が紅葉を映し込み、静水鏡が上下対称の絶景を描きます。
◆歴史・起源:石灰岩層の溶食で形成され、1923 年に国立公園へ編入されました。
◆見どころ:白雲洞内部の鍾乳石はライトアップで珊瑚色に輝きます。
◆豆知識:秋の紅葉は気温差が鍵で、前夜の冷え込みが強いほど発色が良くなると地元ガイドが話します。
◆アクセス:中国道 東城 IC から車 10 分、遊覧船乗り場に無料駐車場があります。
クラシックカーと和時計 200 台に乗って触れる
“乗れる・回せる”体験型レトロ館
T 型フォードやダグラス DC-3 コクピットまで実際に触れて操作でき、昭和のバイク発進音も自由に響かせられます。
和時計コレクションは季節で文字盤を変える仕組みを再現し、日本の時間文化を立体的に学べます。
◆歴史・起源:1968 年開館し、収蔵品の“現役維持”を理念に定期走行を行っています。
◆見どころ:月 1 回の道路パレードでは 30 台のビンテージカーが市街地を走ります。
◆豆知識:入館券はダンボール製ペーパークラフトで、組み立てるとミニ T 型フォードになります。
◆アクセス:JR 福山駅からタクシー 10 分、山陽道 福山東 IC から車 15 分です。
“安芸の小京都”を歩く格子戸と白壁の酒商家
時が流れぬ“格子戸パッチワーク”
江戸後期の製塩・酒造商家が 500 m 連なる通りに、太い出格子と黒漆喰壁が織りなす和モダンの連続模様が続きます。
高台の西方寺からは瓦屋根が折り重なる俯瞰図が広がり、夕陽が赤瓦を照らす瞬間が写真家の定番カットです。
◆歴史・起源:1690 年ごろ塩田開発で繁栄し、1982 年に国の重伝建に選定されました。
◆見どころ:NHK 朝ドラ『マッサン』ロケ地の竹鶴酒造では原酒 3 種の飲み比べができます。
◆豆知識:商家の犬矢来は海運で使った船材を再利用し、独特の木目が残っています。
◆アクセス:JR 竹原駅から徒歩 15 分、駅で無料レンタサイクルも利用できます。
江戸港の花街文化を伝える潮待ち集落
潮時計が刻む“時を待つ町”
江戸後期に風待ち潮待ち港として栄えた集落に、茶屋格子と千本格子の花街建築が色街の記憶を留めます。
高灯籠に灯るガス燈が石畳を照らす夜は、瀬戸内海の波音が三味線の残響のように響きます。
◆歴史・起源:1700 年代に北前船の寄港地となり、遊郭と商家が混在する独特の町並みを形成しました。
◆見どころ:若胡子屋跡の格子窓から差す朝光は“江戸の影絵”と呼ばれます。
◆豆知識:潮位を測った「潮鐘」は今も響き、干満を知らせる天然チャイムです。
◆アクセス:呉市豊町御手洗へは安芸灘大橋経由で車 90 分、土休日は広島バスセンター直通便も運行されます。
赤レンガ兵学校と大講堂で学ぶ海軍伝統
“海軍兵学校の聖堂”を歩く
明治 21 年竣工の赤レンガ校舎と檜舞台の大講堂が保存され、制服姿の海自学生が礼節訓練を行う様子を見学できます。
軍刀が並ぶ展示室では佐官が当時の教育理念を解説し、継承されたリーダーシップ論を学べます。
◆歴史・起源:旧海軍兵学校を引き継ぎ、1956 年に海上自衛隊幹部候補生学校として再発足しました。
◆見どころ:レンガ造りの生徒館廊下は 100 m の一直線で“昭和の赤絨毯”と呼ばれます。
◆豆知識:売店限定の「敬礼カステラ」は焼き印が右手敬礼ポーズで土産人気 No.1 です。
◆アクセス:広島港からフェリー 30 分、小用港より徒歩 8 分で受付に到着します。
熱帯ドームとバラ園が競演、夜間イルミも開催
ガラスの森で“四季ミックス”体験
南国樹が茂る大温室と日本最大級 550 品種のバラ園が同居し、園内を歩くだけで季節と気候帯をワープできます。
冬の花と光のページェントでは 10 万球 LED が植物シルエットを照らし“夜の植物図鑑”になります。
◆歴史・起源:1976 年開園、被爆地からの再生を象徴する緑の拠点として市民に愛されています。
◆見どころ:希少なアリストロキア・サルバドレンシスの巨大花が毎夏 2 週間だけ開花します。
◆豆知識:温室は地熱ヒートポンプ利用で、電気代を年間 40 % 削減しています。
◆アクセス:広島電鉄「広域公園前」からバス 10 分「植物公園」下車すぐです。
8 月第 2 週末、踊り手 1 万が街を揺らす熱狂
太鼓が轟く“瀬戸のダンス洪水”
「やっさ、やっさ」の囃子に合わせ 150 連が市街 3 km を踊り進み、カラフルな衣装と提灯が夏夜を埋め尽くします。
フィナーレの花火 8000 発が瀬戸内海と弓状の踊り列を照らし、参加者も観客も熱気で汗だくになります。
◆歴史・起源:1582 年小早川隆景が三原城築城を祝った踊りが起源と伝わります。
◆見どころ:総踊りでは飛び入り参加ゾーンが設けられ、旅人も即席で連に合流できます。
◆豆知識:踊り後の“やっさラーメン”は激辛スープで、汗が汗を呼ぶと評判です。
◆アクセス:JR 三原駅前がメイン会場で、山陽道 三原久井 IC から車 20 分です。
昭和レトロ街と絶叫マシンが融合する遊園地
時間旅行する“昭和テーマパーク”
1960 年代を再現した「いつか来た道」エリアでは駄菓子屋や丸型ポストが並び、懐かしい昭和歌謡が流れます。
隣接する遊園地では木製コースターや 360° ループマシンが絶叫系好きのアドレナリンを刺激します。
◆歴史・起源:1989 年開業、福山出身オーナーが故郷の原風景を残そうと昭和街並みを整備しました。
◆見どころ:冬のイルミネーションは 120 万球が昭和家屋を彩り“三丁目の光景”と評されます。
◆豆知識:丸型郵便ポストは現役で、園内から昭和風年賀状を投函できます。
◆アクセス:山陽道 福山東 IC から車 30 分、JR 福山駅から無料シャトルも運行です。
印象派と日本洋画を集めた“愛とやすらぎ”の空間
モネが微笑む“緑陰の白亜館”
中央ドーム天井から柔光が差し、モネ・ゴッホ・ピカソなど印象派コレクションが穏やかな色彩を放ちます。
庭園の睡蓮池はクロード・モネの連作を模し、季節ごとに咲く花がキャンバスを現実化します。
◆歴史・起源:1978 年開館、被爆 33 周年に「愛とやすらぎ」をテーマに三菱財団が設立しました。
◆見どころ:金曜夜のギャラリートークでは学芸員が“絵の裏話”を軽妙に語ります。
◆豆知識:ミュージアムカフェのモネブルーソフトは天然バタフライピーで水色に発色します。
◆アクセス:広島電鉄「紙屋町東」電停から徒歩 5 分、縮景園とセット散策が定番です。
三段落差 126 m!白糸が舞う県内随一の名瀑
山峡に響く“水のオルガン”
花崗岩壁を三段に落ちる水が風に揺れて白糸のカーテンとなり、晴天には虹が滝壺に弧を描きます。
新緑・紅葉・氷瀑の三季で表情が変わり、特に真冬の氷柱はクリスタルオルガンのような音を立てます。
◆歴史・起源:江戸期の地誌『芸藩通志』に「清らかさ常ならず」と記された清流の名所です。
◆見どころ:展望台へ向かう木橋の上が撮影ベストで、滝全景をフレームに収められます。
◆豆知識:滝のしぶきはマイナスイオン 1,500 個/cc と測定され“県内最強イオン”と宣伝中です。
◆アクセス:中国道 三次 IC から車 40 分、駐車場から遊歩道 10 分で滝前です。
イザナミ眠る伝承の山でブナ原生林ウォーク
雲を耕す“ブナの聖域”
ブナ林が雲を抱く 1200 m の稜線は、巨木の緑トンネルと苔むす倒木が古代神話の舞台を感じさせます。
頂上の御陵墓とされる巨岩に手を当てると木霊が聞こえるというハイカーの噂もあります。
◆歴史・起源:日本書紀で伊邪那美命の御陵と記され“国生み神話”の聖地です。
◆見どころ:5 月のブナ新芽と 10 月の黄葉は“天空のカーテン”と称されます。
◆豆知識:山頂の電波塔横に立つとスマホ電波が 5G から神話 G と冗談で案内板が書かれています。
◆アクセス:中国道 庄原 IC から車 40 分、県民の森登山口より片道 90 分コースです。
大理石ガーデンと極彩色伽藍が競演する瀬戸田の異界
白亜が照り返す“瀬戸のシチリア”
本堂裏の未来心の丘は 5000 t の大理石を積み上げ、青空とエーゲ海風パラソルが非日常の光景を作ります。
極彩色の孝養門や五重塔は京都・日光を模した贅沢造りで、写真 SNS 映え間違いなしです。
◆歴史・起源:1940 年に実業家耕三寺耕三が母を供養するため建立しました。
◆見どころ:涅槃像洞窟の 15 m 黄金天井は船底曲線で音が反響します。
◆豆知識:丘のカフェで提供される“レモンモナカアイス”は溶けると大理石模様になります。
◆アクセス:しまなみ海道 生口島 IC から車 10 分、瀬戸田港から徒歩 15 分です。
海自潜水艦が並ぶ日本唯一の歩ける岸壁
黒い艦影が並ぶ“海上ステルス街道”
潜水艦桟橋を岸壁から 30 m の至近距離で見学でき、甲板に立つ乗組員が手を振る日もあります。
夕暮れには艦橋灯が水面に伸び、鋼鉄のシルエットがオレンジ色の陰影を生み出します。
◆歴史・起源:旧海軍潜水調練部跡で、戦後も潜水艦隊の母港として機能しています。
◆見どころ:撮影ベストは「艦尾が連なる一列ショット」で、週末は三脚列ができます。
◆豆知識:近隣ベーカリーの潜水艦ドッグは長さ 40 cm、潜望鏡型ピクルスが刺さります。
◆アクセス:JR 呉駅からバス 10 分「昭和埠頭」下車すぐ、夜間立入は不可です。
アルパカと鹿が放牧!標高 700 m のふれあい牧場
天空牧場で“もふ活チャージ”
アルパカ・カピバラ・アカカンガルーが柵なしエリアを自由散歩し、手から餌をあげるともふ毛で頬ずりしてきます。
高原キャンプ場では星空指数 90 以上の夜が多く、天の川を寝袋から見上げる贅沢が味わえます。
◆歴史・起源:2008 年開園、ドイツ語で“動物園”を意味する名を掲げ都市圏からの移住促進を目的に整備されました。
◆見どころ:雨の日限定でレインコート姿のアルパカがお出迎えし“雨パカ”と呼ばれます。
◆豆知識:園内売店のアルパカラテはマシュマロ毛エスプーマが 5 cm 盛られます。
◆アクセス:中国道 東城 IC から車 40 分、福山駅から直行バスも運行です。
3000 本の桜とスケートパークが共存する丘陵
丘を染める“桜ピンクの雲海”
4 月初旬にはソメイヨシノ 3000 本が咲き、桜のトンネル越しに瀬野川と市街のパノラマが広がります。
スケートボウルや BMX コースも整備され、花見とアクションスポーツが同時に楽しめる珍しい公園です。
◆歴史・起源:1990 年開園、町民有志が 10 年かけて桜を植樹し“海田の吉野計画”と呼ばれました。
◆見どころ:夜桜ライトアップは LED と提灯で、桜の雲に無数の星を散りばめたようです。
◆豆知識:園内売店の“桜パウダーたこ焼き”は桜葉塩が隠し味でリピーター多数です。
◆アクセス:JR 海田市駅からバス 15 分「海田総合公園」下車すぐです。
GW 165 万人来場!平和大通りが花と踊りの渓流
5 月風に揺れる“花のパレード”
平和大通りを 150 団体が彩車とともに行進し、沿道は 100 万本のペチュニアポットで虹色に染まります。
フィナーレの花火とレーザーショーが市街ビルの硝子壁に反射し“光の峡谷”を作り出します。
◆歴史・起源:1977 年に花で平和を祈る市民祭として始まり、国内最大級の都市型フェスに成長しました。
◆見どころ:ステージ 30 箇所で同時進行するダンスはジャンルごちゃ混ぜのカオス感が魅力です。
◆豆知識:沿道に出る花飾り屋台は撤収後、残った苗を無料配布し“持ち帰る平和”が恒例です。
◆アクセス:広島電鉄「袋町」電停すぐ、期間中は電車が増便運行されます。
イルミと花火で輝く中国地方唯一の国営公園
丘陵を包む“花と光のビッグバン”
春のネモフィラ 150 万株、夏のひまわり 10 万本、秋のコキア紅葉が 340 ha の丘陵をパッチワークに染めます。
冬のウインターイルミは 70 万球の LED と打ち上げ花火が同期し、星空と競演する光の祭典となります。
◆歴史・起源:1995 年開園、中国山地の里山景観を大型公園として再生した国営事業です。
◆見どころ:全長 55 m のふわふわドームは大人も跳べる巨大トランポリンです。
◆豆知識:園内周回レンタサイクルは電動アシスト比率 80 % で“丘陵恐怖症”を克服できます。
◆アクセス:中国道 庄原 IC から車 5 分、三次ワイナリー経由の観光バスも運行です。