最後の清流、龍馬が見た海、南海の名城。土佐の自然と歴史に浸る。
四万十川
「日本最後の清流」と謳われる、雄大な川。川に架かる沈下橋の風景は、
日本の原風景そのもの。カヌーや屋形船での川遊びも楽しめます。
桂浜
月の名所として名高く、坂本龍馬の銅像が立つ景勝地。
弓状に広がる海岸と青い松林のコントラストが美しく、雄大な太平洋を一望できます。
高知城
日本で唯一、本丸全体の建造物群が江戸時代の姿のまま現存する貴重な城。
天守閣からは高知市街を一望でき、歴史の息吹を感じられます。
坂本龍馬像が見守る、白砂青松の美しい弓状の海岸。
龍馬と同じ視線で、雄大な太平洋を眺める!
高知を代表する景勝地の一つで、古くから月の名所として知られています。浜辺には、太平洋の荒波を見据える坂本龍馬の巨大な銅像が立っています。
隣接する「桂浜水族館」のアットホームな雰囲気も人気。遊泳は禁止ですが、浜辺を散策しながら、幕末の志士に思いを馳せるには最高の場所です。龍馬像の隣に期間限定で設置される展望台からの眺めは格別ですよ。
日本最後の清流。豊かな自然と人の営みが調和する川。
川と共に生きる、日本の原風景がここにある!
大きなダムがなく、「日本最後の清流」と称される雄大な川。増水時に水中に沈むように設計された「沈下橋」が、川の風景に独特の情緒を添えています。
◆見どころ:カヌーや屋形船、ラフティングなど、様々な川のアクティビティを楽しめます。
◆豆知識:沈下橋には欄干がありません。車で渡る際は、川に落ちないようスリル満点です。
◆アクセス:JR中村駅からレンタサイクルで沈下橋を巡るのが人気です。
日本で唯一、本丸の建物が完全に現存する、南海の名城。
天守と追手門が一枚の写真に収まる、奇跡の城!
江戸時代に建てられた天守や本丸御殿、追手門などが、ほぼ完全な形で残る全国唯一の城。こぢんまりとしながらも、質実剛健な土佐の気風を感じさせます。
天守最上階からは、高知市街を360度見渡すことができます。城内には、敵を欺くための「石落とし」や「忍び返し」といった仕掛けも。城主になった気分で、隠された仕掛けを探してみてはいかがでしょうか。
高知の「うまいもん」が集結!昼から飲める食の殿堂。
カツオのタタキと地酒で、高知の夜(昼も)に乾杯!
地元の食の名店から雑貨店まで約60店舗がひしめく巨大な屋台村。市場内で買ったものを、テーブルで自由に飲食できるスタイルです。
名物の「藁焼きタタキ」は、目の前で豪快に焼き上げる炎に圧倒されます。地元の人も観光客も相席で酒を酌み交わす、陽気な雰囲気が魅力。人見知りでも、ここではすぐに隣の人と友達になれるかもしれません。
奇跡の青「仁淀ブルー」を体感できる、神秘的な滝壺。
この世の色とは思えない、吸い込まれそうな青!
水質日本一を誇る仁淀川。その中でも、最も美しい「仁淀ブルー」が見られると話題のスポットが「にこ淵」です。太陽の光が差し込むと、水面が神秘的な青色に輝きます。
◆見どころ:光の角度で色が変わるため、一日の中でも様々な表情を見せてくれます。
◆豆知識:滝壺までは急な階段や鎖場があるので、滑りにくい靴は必須です。冒険気分も味わえます。
◆アクセス:高知市内から車で約1時間。
黒潮が打ち寄せる四国最南端の岬。地球の丸さを感じる場所。
270度の大パノラマ!視界の果てまで太平洋!
断崖絶壁に白亜の灯台が立つ、ダイナミックな景観が広がる岬。展望台からは、視界を遮るものが何もない、弧を描く水平線を望むことができます。
幕末、アメリカへ渡ったジョン万次郎の出身地でもあり、彼の資料館も近くにあります。遊歩道を歩けば、荒々しい波が作り出した奇岩「白山洞門」など、自然の造形美にも出会えます。あまりの絶景に、日々の悩みがちっぽけに感じられるはずです。
日本三大鍾乳洞の一つ。太古のロマンと神秘に満ちた洞窟。
弥生人が残した土器が、鍾乳石と一体化!
約1億7500万年の歳月をかけて創られた、国の天然記念物および史跡。一番の見どころは、約2000年前の弥生人が使った土器が、鍾乳石に飲み込まれた「神の壺」です。
通常の観光コースの他に、ヘッドライトを頼りに狭い道を進む「冒険コース」も。探検家気分を味わえますが、汚れてもいい服は必須。鍾乳洞の中は年間を通して約15度と涼しく、夏は最高の避暑地です。
「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士の世界に触れる。
植物って、こんなに面白い!発見と感動の連続!
高知出身の植物学者・牧野富太郎博士の業績を記念して造られた、日本有数の総合植物園。約3,000種類の植物が四季を彩り、園内を散策するだけで癒やされます。
博士の生涯や、緻密で美しい植物図などを紹介する展示館は必見。植物に全く興味がなかった人でも、博士の情熱と植物の奥深い世界に、きっと引き込まれてしまうはず。併設のレストランの眺めも最高です。
アンパンマンの世界にどっぷり浸れる、作者の故郷の美術館。
愛と勇気だけが、友達さ!
『アンパンマン』の生みの親、やなせたかし先生の故郷にある記念館。アンパンマンの貴重な原画や、絵本の世界を再現したジオラマなどが展示されています。
◆見どころ:地下にある「アンパンマンワールド」は、子供たちが大喜びする仕掛けがいっぱい。
◆豆知識:ただの子供向け施設と侮るなかれ。やなせ先生の描く詩や絵画の奥深さに、大人がハッとさせられることも。
◆アクセス:高知龍馬空港から車で約25分。
大地が隆起する現場!亜熱帯植物が茂るジオパーク。
ここは生きてる地球の教科書だ!
太平洋に突き出た、ユネスコ世界ジオパーク認定の岬。フィリピン海プレートの動きで大地が隆起してできた、独特の海岸段丘や奇岩が見られます。
◆見どころ:弘法大師(空海)が悟りを開いたとされる「御厨人窟(みくろど)」は、神秘的な雰囲気が漂うパワースポットです。
◆豆知識:岬の先端に立つ中岡慎太郎像は、盟友・坂本龍馬がいる桂浜の方を向いています。
◆アクセス:高知市から車で約2時間。
仁淀ブルーの渓谷に点在する、七福神の石像を探して歩く。
苔むした岩と青い水のコントラストが美しい!
仁淀川の支流・中津川に広がる渓谷。透き通った青い水と、苔むした岩や木々が織りなす風景は、まるでジブリの世界のようです。
遊歩道沿いには七福神の石像が隠されており、すべて見つけると幸運が訪れるとか。雨上がりの日には、岩肌を流れ落ちる「雨竜の滝」も見られます。散策路は滑りやすい場所もあるので、足元には十分ご注意を。
建築家・隈研吾氏設計。木の温もりあふれる森のような図書館。
こんな図書館が、町の中心にあったなら!
地元の杉材をふんだんに使い、森の中にいるような空間を創り出した美しい図書館。天井から吊り下げられた木組みが、まるで雲のように見えます。
本を読むだけでなく、コーヒーを飲んだり、ボルダリングを楽しんだりと、人々が集い、くつろげる場所になっています。梼原町には他にも隈研吾氏が設計した建築が点在しており、建築ツアーも人気。こんな素敵な図書館なら、一日中でもいられますね。
文殊菩薩の霊場。国の名勝に指定された美しい庭園を持つ寺。
「土佐の文殊様」と美しい庭園に、心洗われる!
学問の神様・文殊菩薩を祀る、四国霊場第三十一番札所。夢窓疎石が作庭したと伝わる庭園は、国の名勝に指定されており、特に紅葉の季節は見事です。
◆見どころ:朱色が鮮やかな五重塔は、高知市のシンボルの一つです。
◆豆知識:隣接する牧野植物園と合わせて訪れるのがおすすめ。知性と感性の両方が満たされます。
◆アクセス:高知駅からMY遊バスで約30分。
山奥の廃校が、フィギュアの聖地に!驚きと感動の博物館。
へんぴなミュージアムに、世界のお宝が集結!
世界的なフィギュアメーカー「海洋堂」の歴史と作品を展示した博物館。山奥にある廃校を利用した建物の中には、精巧なフィギュアやジオラマが所狭しと並んでいます。
恐竜からアニメキャラクターまで、その膨大なコレクションと熱量に圧倒されます。子供の頃に夢中になったヒーローとの再会に、思わず胸が熱くなる大人も多いはず。「へんぴな場所」だからこそ、たどり着いた時の感動は格別です。
漁師町の活気あふれる、レトロなアーケード市場。
新鮮なカツオを、自分だけの丼で味わう!
一本釣りで有名な久礼港のすぐそばにある、大正時代から続く市場。狭いアーケードには、その日の朝に水揚げされたばかりの新鮮な魚が並びます。
ここの名物は、市場の鮮魚店で好きな魚を選んで丼にしてもらう「久礼丼」。お店のおばちゃんとの会話も楽しみの一つです。カツオの水揚げがある日には、市場全体が活気に満ちあふれます。
土佐和紙の歴史と文化に触れる。手すき和紙体験もできる。
1000年の歴史を持つ、土佐和紙の魅力を体感!
仁淀川のほとり、和紙の町として栄えたいの町にある博物館。土佐和紙の歴史や、様々な種類の和紙が展示されています。
◆見どころ:職人による伝統的な手すき和紙の実演は必見です。
◆豆知識:手すき体験では、オリジナルのハガキや色紙を作ることができます。不器用さんでも、スタッフが優しく教えてくれるので安心です。
◆アクセス:JR伊野駅から徒歩約15分。
シダに覆われた洞窟の先は、まるで太古の森のような別世界。
天然のタイムトンネルを、長靴で探検!
国道沿いに突如現れる、天然記念物のシダ植物群に覆われた洞窟。薄暗い洞窟を抜けると、木漏れ日が差し込む渓谷が広がり、まるで太古の世界に迷い込んだかのようです。
洞窟の入口にある観光案内所では、長靴を無料で借りられます。小川の中を歩きながら進むので、探検気分は満点。足元からひんやりとした空気が漂い、夏でも涼しい天然のクーラーです。
奇岩が連なる、自然の美術館。グラスボートで海中散歩。
弘法大師も見残した(?)ほどの絶景!
風と波の浸食によってできた、不思議な形の岩が続く海岸。「見残し海岸」は、その美しさのあまり弘法大師でさえ見残してしまった、という伝説から名付けられました。
龍串海岸からは、サンゴや熱帯魚が見られるグラスボートで見残し海岸へ渡るのが定番コース。まるで竜の背骨のような岩や、蜂の巣のような岩など、自然が創り出したアート作品の数々に驚かされます。
建物も作品もない美術館。美しい砂浜が、そのまま展示作品。
砂浜が美術館、松原が美術館、流れる時間が美術館!
「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」というコンセプトのもと、約4kmの砂浜を美術館に見立てたユニークな取り組み。
年に一度開催される「Tシャツアート展」では、全国から寄せられたTシャツが砂浜ではためき、壮観な景色が広がります。波の音をBGMに、ただただ美しい砂浜を眺める。これ以上ない、贅沢なアート鑑賞です。
幕末の風雲児・坂本龍馬の、ドラマチックな生涯に迫る。
龍馬ファンならずとも、胸が熱くなる!
龍馬が眺めた桂浜のすぐそばに建つ資料館。龍馬直筆の手紙や、暗殺された近江屋の再現展示など、貴重な資料を通してその33年の生涯をたどります。
◆見どころ:本館屋上から見る太平洋の景色は、まるで龍馬の視点を追体験しているかのよう。
◆豆知識:館内には、龍馬と握手ができるシェイクハンド龍馬像があります。これであなたも龍馬と盟友?
◆アクセス:MY遊バス「龍馬記念館前」下車すぐ。
仁淀ブルーの聖地。水晶のように透き通る水が流れる渓谷。
水底の石まで見える、驚異の透明度!
仁淀川の支流・安居川にある渓谷で、特に水が美しいと評判の場所。川底までくっきり見えるほどの透明度で、「クリスタルブルー」とも称されます。
一番の見どころは、滝壺が美しい「水晶淵」。遊歩道が整備されており、大小様々な滝や淵を巡ることができます。水が綺麗すぎて、時間の感覚を忘れて見入ってしまうので、帰りの時間にはご注意を。
標高1400mに広がる、天空のドライブロードと牧歌的風景。
夜は、降ってきそうなほどの満天の星!
愛媛と高知の県境に広がる、日本三大カルストの一つ。白い石灰岩が点在する緑の草原と、放牧された牛たちが織りなす風景は、まるでアルプスのようです。
◆見どころ:「天空の道」と呼ばれる県道383号線のドライブは爽快そのもの。
◆豆知識:標高が高く、空気が澄んでいるため、日本有数の星空観測地としても有名。天の川が見られることも。
◆アクセス:道中はカーブの多い山道が続くので、運転に自信のない方はご注意を。
575枚の天井絵が圧巻!アートなお寺として有名。
天井を見上げれば、そこはもう美術館!
四国霊場第三十七番札所。このお寺の最大の見どころは、本堂の天井を埋め尽くす色鮮やかな575枚の絵です。全国から公募したプロ・アマの絵が奉納されています。
マリリン・モンローの絵まであり、伝統的なお寺のイメージを覆すユニークさ。一枚一枚見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。自分の好きな絵を探してみるのも楽しいですよ。首が痛くなるのだけは、覚悟しておきましょう。
足摺岬に佇む、補陀落(ふだらく)渡海の出発点。
四国最南端のお寺で、観音様の慈悲に触れる!
四国霊場第三十八番札所で、足摺岬の先端に位置します。広大な境内には、色鮮やかな多宝塔や、池に浮かぶ観音像など、見どころがたくさんあります。
ここは、観音様のいる補陀落浄土を目指して小舟で海へ漕ぎ出す「補陀落渡海」の拠点でもありました。荒々しい太平洋を前にすると、その信仰の厳しさと覚悟を感じずにはいられません。
高知の街全体が宴会場に!日本一の大宴会イベント。
酒と笑いと、人情と。土佐の文化を丸ごと体験!
毎年3月に開催される、高知の「おきゃく(宴会)」文化をテーマにしたお祭り。期間中、商店街にこたつが出現したり、路上に畳が敷かれたりと、街のあちこちで宴会が繰り広げられます。
メインイベントは、高知城を舞台にした大宴会。地元の食と地酒を味わいながら、よさこい鳴子踊りなどのステージを楽しめます。高知の人の「おもてなし」と「お酒好き」を肌で感じられる、最高に楽しいイベントです。
一年中よさこい祭り!その歴史と熱気を体感できる施設。
鳴子を手にすれば、あなたも今日から踊り子!
毎年8月に高知の夏を熱くする「よさこい祭り」の魅力を、いつでも体験できる施設。過去の祭りの映像や、各チームの華やかな衣装、地方車(じかたしゃ)などが展示されています。
◆見どころ:よさこいの正調鳴子踊りのレクチャーや、衣装を着て記念撮影ができるコーナーも。
◆豆知識:自分だけのオリジナル鳴子を作る体験も人気です。
◆アクセス:JR高知駅南口すぐ。
高知の夏を焦がす、情熱と熱狂のカーニバル!
鳴子を鳴らせば、皆仲間!踊る阿呆に見る阿呆!
毎年8月9日から12日までの4日間、高知市内の各所で繰り広げられる土佐の祭り。約200チーム、2万人の踊り子が、華やかな衣装と地方車(じかたしゃ)で街を練り歩きます。
「鳴子を持って前進する」というルール以外は自由なのがよさこいの魅力。サンバからロックまで、様々な音楽と踊りが融合し、街中がエネルギッシュな熱気に包まれます。この期間の高知は、日本で一番熱い場所です。
日本に数基しかない珍しい橋。道が天に昇る光景は圧巻。
まるで踏切?信号が鳴ると、道が上がる!
船が港を出入りする際に、道路部分が油圧で持ち上がる、全国的にも珍しい可動橋。遮断機が下り、警報機が鳴り出すと、約6分かけてゆっくりと道路が上がっていきます。
全長約32mの道路が、空に向かって約70度の角度まで上がる様子は、まるでSF映画のワンシーンのよう。1日に6~7回しか作動しないので、事前に時間を調べて訪れるのが必須。タイミングを逃すと、ただの普通の橋です。
清流をゆったりと遊覧。船上から眺める沈下橋と自然。
川面を渡る風が、最高のごちそう!
四万十川の雄大な流れを、のんびりと楽しめる屋形船での川下り。船頭さんのガイドに耳を傾けながら、四万十の自然や文化に触れることができます。
いくつかの船会社が運航しており、食事付きのプランも人気。川エビの唐揚げやアユの塩焼きなど、川の幸に舌鼓を打つのもまた一興です。カヌーのようなアクティブさはありませんが、何もしない贅沢を味わえる、大人のための川遊びです。