熊本で外せない観光スポットを厳選してご紹介。
熊本を代表する3つの見どころをピックアップ!
・阿蘇:世界最大級のカルデラと、今も活動する中岳火口。草千里ヶ浜の雄大な景色は圧巻。
・熊本城:日本三名城の一つ。震災からの復旧が進む「復興のシンボル」。加藤清正の築城技術は必見。
・黒川温泉:渓谷沿いに風情ある旅館が並ぶ温泉郷。「入湯手形」で露天風呂めぐりを楽しめる。
「武者返し」の石垣が美しい、日本三名城の一つ。
難攻不落!清正公が築いた、復興のシンボル!
加藤清正によって築かれた、漆黒の天守が勇壮な城。2016年の熊本地震で大きな被害を受けましたが、復旧工事を経て、2021年に天守閣の内部公開が再開されました。
復興へ向かう城の姿そのものが、今の熊本のシンボルとなっています。
◆見どころ:上に行くほど反り返りがきつくなる「武者返し」と呼ばれる美しい石垣は、まさに芸術品です。
◆豆知識:城内には120もの井戸があったとされ、籠城戦への備えも万全でした。
◆アクセス:熊本市電「熊本城・市役所前」電停から徒歩約10分。
世界最大級のカルデラ!「火の国」熊本の象徴。
生きている地球を、全身で体感する場所!
今なお活動を続ける中岳火口と、その麓に広がる草千里ヶ浜は、阿蘇を代表する絶景スポット。直径約1kmの広大な草原には大きな池があり、放牧された馬たちがのんびりと草をはむ姿は牧歌的です。
火山の迫力と、草原の癒やしの両方を味わうことができます。
◆見どころ:エメラルドグリーンの湯だまりが見える中岳火口は、まさに自然の驚異です。(※火山活動により見学規制あり)
◆豆知識:草千里ヶ浜の乗馬体験は、子供から大人まで楽しめます。気分はカウボーイ!
◆アクセス:JR阿蘇駅からバスで約35分。
渓谷沿いに旅館が並ぶ、風情あふれる人気の温泉郷。
「入湯手形」で、憧れの露天風呂めぐり!
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星を獲得した、統一感のある街並みが美しい温泉地。浴衣と下駄で散策するのが、ここでの作法です。
派手な看板をなくし、自然の景観と一体となった温泉街は、どこを切り取っても絵になります。
◆見どころ:名物の「入湯手形」を購入すれば、30軒近くの旅館の中から、好きな露天風呂に3ヶ所入浴できます。
◆豆知識:温泉街全体が一つの旅館「黒川温泉一旅館」という考えのもと、景観が守られています。
◆アクセス:JR阿蘇駅から九州横断バスで約50分。
野生のイルカに会える!遭遇率98%の感動クルージング。
船のすぐそばで、イルカたちがジャンプ!
天草の海には、約200頭の野生のミナミハンドウイルカが生息しており、一年を通して高い確率で出会うことができます。
人懐っこく、遊覧船に近づいてきてくれることも多いため、その愛らしい姿を間近で観察できます。
◆見どころ:船と並んで泳いだり、ジャンプしたりするイルカの群れは、大人も子供も大興奮間違いなしです。
◆豆知識:天草はキリシタンの歴史が色濃く残る地。「﨑津集落」などの世界遺産と合わせて巡るのがおすすめです。
◆アクセス:天草下島の各港からイルカウォッチング船が出航しています。
異世界への入り口。苔むした参道が神秘的なパワースポット。
まるでアニメの世界!神秘的な森に迷い込む!
杉木立の中に、灯籠と苔むした石段がどこまでも続く参道。その幻想的な雰囲気がSNSで話題となり、一躍人気スポットになりました。
静寂に包まれた境内は、神々しい空気が漂い、心が洗われるようです。
◆見どころ:本殿の裏にある、巨大な岩山を貫く縦横10m以上の「穿戸岩(うげといわ)」は、必勝のご利益があるとか。
◆豆知識:人気漫画の作者が阿蘇出身であることから、ファンの間では「聖地」の一つとして知られています。
◆アクセス:南阿蘇鉄道 高森駅から車で約10分。
滝の裏側に入れる「裏見の滝」。木漏れ日が美しい癒やし空間。
水のカーテンの向こう側から、世界を眺める!
幅約20mの滝で、滝の裏側に回り込んで、流れ落ちる水をカーテンのように眺めることができる珍しいスポット。某お茶のCMロケ地として一躍有名になりました。
春には期間限定でライトアップも開催され、幻想的な姿を見せます。
◆見どころ:新緑の季節、木漏れ日が滝の裏側に差し込む光景は、息をのむほどの美しさです。
◆豆知識:滝の裏側は意外と広く、濡れずに歩けます。マイナスイオンを全身で浴びましょう。
◆アクセス:黒川温泉から車で約20分。混雑緩和のため、現在は事前予約制です。
阿蘇カルデラを一望する、360度の大パノラマ展望台。
阿蘇の涅槃像(ねはんぞう)が、目の前に横たわる!
阿蘇外輪山の最高峰(標高936m)で、阿蘇を代表する絶景スポット。ここから見る阿蘇五岳は、お釈迦様が仰向けに寝ている姿「涅槃像」に見えることで有名です。
360度の大パノラマが広がり、阿蘇の雄大さを最も感じられる場所の一つです。
◆見どころ:秋から冬の冷え込んだ早朝には、カルデラを埋め尽くす雲海が見られることもあります。
◆豆知識:名付け親は、熊本が生んだ文豪・徳富蘇峰。「大観峰」の名にふさわしい、まさに「大観」です。
◆アクセス:阿蘇駅前から続く絶景のドライブコース「ミルクロード」の終点です。
東海道五十三次を模した、桃山様式の優美な回遊式庭園。
阿蘇の伏流水が湧き出る、清らかな水の庭園!
熊本藩主・細川家によって、三代にわたり造営された大名庭園。阿蘇からの伏流水が湧き出る池を中心に、富士山を模した築山などが配置されています。
国の名勝・史跡にも指定されている、優美な空間です。
◆見どころ:園内にある茅葺屋根の「古今伝授の間」は、京都御所から移築された由緒ある建物。お抹茶をいただけます。
◆豆知識:園内にある出水神社では、「長寿の水」と呼ばれるご神水を飲むことができます。
◆アクセス:熊本市電「水前寺公園」電停から徒歩約4分。
毎分60トン!こんこんと湧き出る、日本名水百選の水源。
水底の砂が舞い上がるほど、豊かな湧き水!
熊本市内を流れる一級河川・白川の総水源。年間を通して水温14℃の清らかな水が、地底の砂を巻き上げながら湧き出てくる様子は、いつまでも見飽きません。
その水は「名水百選」にも選ばれており、自由に持ち帰ることができます。
◆見どころ:あまりの透明度に、水草がまるで宙に浮いているかのように見えます。
◆豆知識:近くの売店で売られている、この水で淹れたコーヒーや、水まんじゅうも絶品です。
◆アクセス:南阿蘇鉄道「南阿蘇白川水源駅」から徒歩約15分。
2300年の歴史。全国に約500社ある阿蘇神社の総本社。
震災からの復興へ。阿蘇の人々の祈りの中心!
全国的にも珍しい、横参道(参道が社殿の正面ではなく横に伸びている)を持つ神社。熊本地震で国指定重要文化財の楼門や拝殿が倒壊しましたが、多くの支援により2023年に楼門が復活しました。
今も続く復興の歩みを感じながら参拝したい場所です。
◆見どころ:願い事を3回撫でて祈ると叶うという「願かけ石」や、縁結びにご利益のある「高砂の松」があります。
◆豆知識:復旧した楼門は、釘を使わない伝統工法で再建されました。
◆アクセス:JR宮地駅から徒歩約15分。
明治時代の粋と活気が宿る、国の重要文化財の芝居小屋。
奈落の底から舞台裏まで、芝居小屋のすべてを探検!
明治43年に建てられた、江戸時代の様式を伝える芝居小屋。ドイツ製のレールを使った廻り舞台や、花道下の「奈落」など、当時の建築技術の粋が集められています。
現在も坂東玉三郎丈の公演などが定期的に開催される、現役の劇場です。
◆見どころ:公演がない日は館内見学が可能。人力で動かす舞台機構を間近で見ることができます。
◆豆知識:天井に描かれた往時の広告は、すべて復元されたもの。レトロなデザインがたまりません。
◆アクセス:山鹿バスセンターから徒歩約5分。
日本三大急流の一つ。熟練の船頭が操る舟で、激流に挑む。
水しぶきとスリル、そして渓谷美を味わう!
最上川、富士川と並ぶ日本三大急流の一つ、球磨川を木舟で下るアクティビティ。人吉城下から、美しい渓谷を縫うように進みます。
2020年の豪雨災害から復活を遂げ、コースを一部変更して運航中。力強い復興の姿も感じられます。
◆見どころ:竿一本で巧みに舟を操る、船頭さんの見事な竿さばきは必見です。
◆豆知識:かつては、この流れを利用して年貢米や木材が運ばれていました。
◆アクセス:JR人吉駅近くの発船場から出発します。
「天然のクーラー」と呼ばれる、夏でも涼しい避暑地。
水の青、森の緑、木漏れ日の光が織りなす絶景!
阿蘇外輪山から湧き出る伏流水が流れる、美しい渓谷。「菊池ブルー」と称される、透き通った水の流れが魅力です。
平均水温が13度と低く、夏場でもひんやりとした空気に包まれており、多くの人が涼を求めて訪れます。
◆見どころ:日本の名水百選にも選ばれた、透明度抜群の水が流れる様は、心まで洗われるようです。
◆豆知識:遊歩道が整備されており、体力に合わせて散策コースを選べます。森林浴に最適です。
◆アクセス:熊本市内から車で約70分。
日本の近代化を支えた、国内最大級の炭鉱施設跡。
巨大な櫓と赤レンガが語る、炭鉱の歴史!
三池炭鉱の主力坑の一つとして、明治から昭和にかけて活躍した炭鉱跡。「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されています。
当時の最先端技術を結集して設計され、日本の近代化に大きく貢献しました。
◆見どころ:現存する日本最大級の鋼鉄製第二竪坑櫓(やぐら)や、美しい赤レンガの建物群は圧巻です。
◆豆知識:多くの映画や特撮ヒーローもののロケ地としても使われています。あの爆破シーンはここかも?
◆アクセス:JR大牟田駅からバスで約20分。
熊本城のふもとで、熊本の食と文化をまるごと体験。
城下町で、熊本の「うまかもん」を食べ歩き!
熊本城のふもとに、江戸時代の城下町を再現した観光施設。熊本県内から選りすぐりの23店舗が集まり、グルメやお土産選びが楽しめます。
食事はもちろん、名物の「いきなり団子」や「からし蓮根」の食べ歩きもおすすめです。
◆見どころ:歴史文化体験施設「湧々座(わくわくざ)」では、VRで昔の熊本城を体験できます。
◆豆知識:「熊本城おもてなし武将隊」が毎日登場し、演舞や記念撮影で盛り上げてくれます。
◆アクセス:熊本市電「花畑町」電停から徒歩約7分。
阿蘇の広大な草原で育った、ヘルシーな赤身肉を贅沢に。
これぞ阿蘇の味!レアな焼き加減がたまらない!
阿蘇の雄大な自然の中で、放牧されて育った「あか牛」。脂肪分が少なく、赤身の旨味が強いのが特徴で、ヘルシー志向の方にも人気です。
ご飯の上に、ミディアムレアに焼かれたあか牛が花のように盛り付けられた丼は、見た目も美しい逸品。
◆見どころ:半熟卵と、お店特製のタレを絡めて食べるのが最高。行列必至の人気店が多いです。
◆豆知識:あか牛は、おとなしい性質で飼育しやすく、阿蘇の草原維持にも一役買っています。
◆アクセス:阿蘇市内、特に内牧温泉周辺に有名店が多数あります。
トンネルから水が湧き出す、不思議で涼しい親水公園。
工事中断が、名水と癒やしの空間を生んだ!
旧国鉄の鉄道トンネル工事中、大量の出水で工事が中断。その跡地を利用して整備された、全国でも珍しい公園です。
トンネル内は年間を通して気温17℃ほどに保たれ、夏は涼しく、冬は暖かい不思議な空間です。
◆見どころ:トンネルの奥には、水玉が様々な形に変化して見える不思議な噴水「ウォーターパール」があります。
◆豆知識:夏には七夕祭り、冬にはクリスマスファンタジーが開催され、トンネル内が幻想的に飾られます。
◆アクセス:南阿蘇鉄道 高森駅から徒歩約10分。
浴衣の女性が金灯籠を掲げ舞う、優雅で幻想的な夏の祭り。
ゆらめく灯りが、夏の夜を幻想的に彩る!
毎年8月15日・16日に開催される、山鹿市最大の祭り。室町時代から続く伝統があり、その優美さで多くの人々を魅了します。
クライマックスの「千人灯籠踊り」では、浴衣姿の女性たちが、頭に金灯籠を掲げて輪になって踊る光景が繰り広げられます。
◆見どころ:和紙と糊だけで作られた「金灯籠」は、灯籠師と呼ばれる職人の手による伝統工芸品です。
◆豆知識:祭りの最後には、花火も打ち上げられます。夏の夜空を彩る灯籠と花火の競演は見事です。
◆アクセス:祭りは山鹿市中心部で開催。当日は大規模な交通規制が敷かれます。
「肥後の小京都」と称される、相良氏700年の歴史が息づく町。
焼酎蔵や工房を巡り、職人の技に触れる!
鎌倉時代から明治維新まで、約700年にわたり相良氏が治めた城下町。国宝・青井阿蘇神社のほかにも、味噌・醤油蔵や球磨焼酎の蔵元、伝統工芸の工房などが点在します。
2020年の豪雨災害から力強く復興する中、多くの店が元気に営業しています。
◆見どころ:石垣が美しい人吉城跡や、職人町として栄えた鍛冶屋町などの散策がおすすめです。
◆豆知識:人吉球磨地方は、日本で4つしかない、地名を冠したブランド産品(球磨焼酎)が認められている地域です。
◆アクセス:JR人吉駅を拠点に、徒歩やレンタサイクルで散策するのがおすすめです。
橋の中央から豪快に放水!国宝指定の石造りアーチ水路橋。
江戸時代の石工技術の結晶が、今も現役!
江戸時代、水不足に悩む白糸台地に農業用水を送るために架けられた、日本最大級の石造りアーチ水路橋。その技術と歴史的価値から、2023年に国宝に指定されました。
熊本地震からの復旧を遂げ、熊本の創造的復興のシンボルともなっています。
◆見どころ:橋の内部に溜まった土砂を洗い流すための「放水」は、大迫力で一見の価値ありです。
◆豆知識:放水は、橋を維持するための重要な作業。観光客を楽しませるためだけではないのです。
◆アクセス:熊本市内から車で約70分。放水は不定期・予約制の場合があるので、事前に公式サイトの確認が必須です。
明治時代の姿を今に伝える、石積みの美しい港。世界遺産。
明治のロマンが薫る、レトロな港町を散策!
明治政府の政策により、オランダ人技師の設計で築かれた港。「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として、世界文化遺産に登録されています。
当時の最先端技術で造られた石積みの埠頭や水路、レトロな洋風建築物が、100年以上経った今もほぼ完全な形で残っています。
◆見どころ:浦島屋、旧三角簡易裁判所、龍驤館(りゅうじょうかん)など、当時のモダンな洋風建築物が立ち並びます。
◆豆知識:設計者のムルドルは、利根運河なども手がけた明治政府のお雇い外国人。彼の港湾設計が完全な形で残るのは、世界でここだけです。
◆アクセス:JR三角線の終点、三角駅からバスまたはタクシーで約5分。