蔵の街、渓谷アドベンチャー、霊峰参詣。彩の国を凝縮体験。
川越 蔵造りの町並み
江戸の面影を残す「小江戸」エリア。時の鐘や菓子屋横丁など
レトロな街歩きと食べ歩きが楽しめます。
長瀞ラインくだり
荒川上流の渓谷美を舟で満喫。春は新緑、夏は川遊び、
秋は紅葉と四季折々の絶景が人気。岩畳のジオサイトも必見。
三峯神社(秩父)
霊峰・三峰山に鎮座する関東屈指のパワースポット。
重厚な極彩色の社殿と雲海ビューが神秘的。狼信仰の護符でも有名。
荒川の浸食が作り出した岩畳と船下りで有名な渓谷。
岩畳と舟下りが魅力の絶景渓谷!
長瀞渓谷は秩父郡長瀞町にある自然豊かな渓谷で、荒川が長年かけて岩を削りできた「岩畳」と呼ばれる岩盤が広がる絶景が特徴です。
この渓谷では、江戸時代から続く「ライン下り」と呼ばれる和舟での川下りが人気で、船頭の巧みな操船とガイドを楽しみながら清流を下ることができます。
春は川岸の桜や山吹が彩りを添え、夏は新緑と川風が涼しく、秋には渓谷一帯が紅葉に染まります。冬にはこたつ舟が運航し、寒い季節でも暖かく景色を堪能できます。
渓谷周辺には宝登山神社やロープウェイもあり、四季折々の自然と観光を満喫できる埼玉県屈指の景勝地です。
秋に咲く500万本の曼珠沙華(彼岸花)で有名な公園。
500 万本の彼岸花が織り成す紅のじゅうたん!
巾着田は日高市にある高麗川の蛇行によって形成された平地で、その独特な地形が巾着(きんちゃく)袋のように見えることから名付けられました。
毎年9月中旬から下旬にかけて、この地一面に約500万本もの真っ赤な曼珠沙華(彼岸花)が咲き誇り、その壮観な景色は「紅の絨毯」と称されます。
開花期には「曼珠沙華まつり」も開催され、多くの観光客で賑わいます。満開時の林間は燃えるような赤色に包まれ、訪れた人々を魅了します。
春には菜の花、夏にはコスモスなど四季折々の花も楽しめ、川沿いの自然散策やピクニックにも最適なスポットです。
桜のトンネルと菜の花畑の共演が楽しめる関東屈指の花名所。
桜トンネルと菜の花の絶景コラボ!
権現堂桜堤は幸手市にある堤防沿いの公園で、関東有数の桜の名所として知られています。
全長約1kmにわたり約1000本のソメイヨシノが植えられており、春には桜のトンネルができあがります。その下には一面に広がる菜の花畑があり、ピンクと黄色の見事なコントラストを楽しめます。
桜の見頃には「桜まつり」が開催され、多くの花見客で賑わいます。柔らかな日差しの下、桜吹雪が舞う中で散策したりお弁当を広げたりと、春の風物詩を満喫できます。
また6月には色とりどりの紫陽花、7月には一面に広がる向日葵、9月には真っ赤に染まる曼珠沙華など、権現堂では四季を通じて様々な花が咲き、訪れるたびに違った景色を楽しませてくれます。
大小三つの滝が織りなす涼やかな景観が魅力の名勝。
男滝・女滝・天狗滝の涼やかな三名瀑!
黒山三滝は越生町の山中にある男滝・女滝・天狗滝という三つの滝の総称で、日本観光百選にも選ばれた名勝です。
「男滝」は高さ約11m、「女滝」は約5mで上下二段に連なり、その少し下流には岩間から豪快に流れ落ちる高さ約14mの「天狗滝」があります。
この滝周辺は古くから修験者の修行場とされ、霊場としても知られてきました。滝壺近くに立つとマイナスイオンたっぷりの冷気に包まれ、心身ともに清められるような気持ちになります。
夏は深緑の木立に囲まれた涼しい避暑地として、秋は色づく紅葉とのコントラストが美しく、多くのハイカーや観光客が四季折々の滝の景観を楽しみに訪れます。
日本初の国営公園で、広大な敷地に季節の花々と遊び場が広がる自然公園。
東京ドーム65個分の四季彩る国営公園!
武蔵丘陵森林公園は滑川町にまたがる日本初の国営公園で、その広さは東京ドーム約65個分にも及ぶ304ヘクタールの広大な敷地を誇ります。
園内には雑木林や池沼が点在し、春の桜やポピー畑、夏の新緑、秋のコスモスや紅葉、冬のイルミネーションなど、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。
また、日本一大きな空気式トランポリン「ぽんぽこマウンテン」やアスレチックコース、17kmにも及ぶサイクリングコースなど、家族で体を動かして遊べる施設も充実しています。
園内は複数のエリアに分かれており、季節ごとの花祭りやイベントも開催されます。広大な自然の中でピクニックをしたり、一日かけて散策したりと、子どもから大人までリフレッシュできるスポットです。
秩父の玄関口にある、温泉と祭り気分が一度に味わえる複合温泉施設。
駅直結で温泉と秩父祭り気分を堪能!
祭の湯(まつりのゆ)は西武秩父駅に直結した日帰り温泉施設で、秩父観光の行き帰りに気軽に立ち寄れる便利な温泉です。
内湯や露天風呂では、地下から湧き出る天然温泉にゆったり浸かって旅の疲れを癒やすことができます。清潔で広々とした湯船やサウナも備わっており、快適に過ごせます。
併設のフードコート「祭の宴」では、わらじカツ丼やみそポテトなど秩父名物を味わうことができ、土産物エリア「ちちぶ土産市」では地元の銘菓や工芸品が購入できます。
施設内は一年中お祭りの賑わいを再現した雰囲気で、壁面には花火や屋台をイメージした装飾が施されています。温泉でくつろぎながら、秩父の祭文化も感じられるユニークなスポットです。
滝を眺めながら名湯に浸かれる、奥長瀞の自然に抱かれた温泉。
滝を望むとろみ美肌湯で願い満ちる!
満願の湯は皆野町の山あい、満願滝の近くに湧く天然温泉で、その高いアルカリ性(pH9.5)によるとろりとした湯ざわりが自慢の美肌の湯です。
露天風呂からは高さ約20mの満願滝を望むことができ、滝の音をBGMに森林に囲まれた湯に浸かれば、まさに自然と一体になる開放感を味わえます。
秩父地域では初めて掘削に成功した本格温泉として1990年代に開湯し、以来地元客にも観光客にも親しまれています。湯上がりには源泉を使って炊いた名物の温泉粥も人気です。
「満願」という名は「願いが満ちる」という意味で、願掛けに訪れる人もいます。渓谷の四季を眺めながらゆったり過ごせる満願の湯は、奥長瀞観光の締めくくりに最適な癒しスポットです。
江戸情緒あふれる蔵造りの建物が立ち並ぶ、小江戸川越の象徴的な街並み。
“小江戸”の蔵造りが残る時代旅情!
川越一番街は川越市に残る蔵造りの歴史的建造物が軒を連ねる通りで、「小江戸」と称される川越を代表する観光スポットです。
江戸から明治期にかけて建てられた黒漆喰の重厚な蔵造りの商家が今も十数棟保存されており、関東大震災を耐え抜いた堅牢な造りは当時の繁栄ぶりを今に伝えています。
通りのシンボルである時の鐘は、蔵造りの屋根越しに姿を見せ、1日4回時を告げています。この鐘の音色は川越の風情を感じさせ、訪れる人々にタイムスリップしたような感覚を与えます。
蔵の一階部分は菓子屋や雑貨店、飲食店などになっており、散策しながら地元の銘菓や醤油、お酒などを買い求めることができます。情緒あふれる街並みはフォトジェニックで、多くの観光客で賑わいます。
石田三成の水攻めにも落ちなかった伝説を持つ、行田市の歴史公園内に復元された城。
不落の“浮き城”伝説が息づく関東名城!
忍城(おしじょう)は行田市にあった戦国時代の城で、関東七名城の一つに数えられます。豊臣秀吉の関東平定の際には石田三成による大規模な水攻めを受けましたが落城せず、その伝説から「浮き城」とも呼ばれました。
現在、城跡は忍城址公園として整備されており、堀と土塁の一部が残る中、1990年に三層三階建ての御三階櫓が往時の面影を偲ばせる形で復元されています。
復元天守内部は行田市郷土博物館になっており、忍城の歴史や郷土の文化を紹介する資料が展示されています。当時の合戦の様子を再現したジオラマや映像もあり、歴史ファンにも見応えがあります。
公園内は桜の名所としても知られ、春には花見客で賑わいます。市街地にありアクセスも良いため、観光で川越や熊谷方面を訪れた際に立ち寄って城下町の雰囲気を感じることができるスポットです。
崖一面に大小の横穴が穿たれた古代の集団墓地遺跡で、光るコケの自生地としても有名。
崖に穿たれた古代横穴墓と光るコケ!
吉見百穴は吉見町にある古墳時代末期(6~7世紀頃)の横穴墓群で、崖の斜面に約219基もの小さな洞穴が蜂の巣状に掘られています。その特異な光景から大正時代に国の史跡に指定されました。
各横穴は当時の有力者やその一族の墓と考えられており、内部には遺骨を納める玄室が作られています。いくつかの穴は中に立ち入ることもでき、古代の埋葬施設の雰囲気を直に感じることができます。
また、洞内には国の天然記念物に指定された「ヒカリゴケ」(光蘚)が自生しており、暗所でライトを当てると緑色に淡く光る神秘的な姿を見ることができます。この苔の自生地は関東平野では極めて珍しいものです。
第二次大戦中には、百穴の周辺に中島飛行機の地下軍需工場が建設され、一部の横穴が防空壕代わりに利用された歴史もあります。現在は見学用の遊歩道や資料館も整備され、古代から近代までの歴史を学べる貴重な観光スポットとなっています。
大型古墳が点在する歴史公園で、国宝の金錯銘鉄剣など出土品を展示する博物館も併設。
国宝・金錯銘鉄剣を生んだ巨大古墳群!
さきたま古墳公園は行田市にある古墳時代(5~7世紀)の大型古墳群を保存・公開した公園で、9基の前方後円墳や円墳が緑地の中に点在しています。
中でも最大の丸墓山古墳は直径100m、高さ18mを誇り、日本最大級の円墳として知られています。頂上には桜が植えられ、春には古墳が桜に覆われる姿を見ることができます。
公園内の埼玉県立さきたま史跡の博物館では、この地から出土した数々の考古資料を展示しています。特に稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣は国宝に指定され、5世紀のヤマト王権の文字資料として貴重です。
広い園内は散策路が整備され、古代住居の復元模型なども見られます。古墳の上に登って古代に思いを馳せたり、季節の草花を楽しんだりと、歴史と自然を同時に味わえるスポットです。
日本の鉄道の歴史と技術を楽しみながら学べる、大宮にある体験型ミュージアム。
40両超の実物車両で鉄道世界を体感!
鉄道博物館(てっぱく)はさいたま市大宮区にある鉄道をテーマにした博物館で、明治から現代までの実物車両を多数展示する日本最大級の鉄道博物館です。
館内には蒸気機関車や新幹線車両など計40両以上が保存・展示されており、往年の名車両の内部に乗り込んで見学することもできます。1両1両に丁寧な解説が付され、鉄道ファンにはたまらないコレクションです。
また運転シミュレータで電車の運転体験ができたり、巨大な鉄道ジオラマで日本の鉄道網を紹介したショーが行われたりと、子どもから大人まで楽しめる参加型の展示が充実しています。
レストランや図書室も併設され、一日ゆっくり過ごすことができます。首都圏からのアクセスも良く、家族連れや観光客が雨の日でも楽しめる人気スポットとして親しまれています。
北欧生まれの童話「ムーミン」の世界観を体感できる、宮沢湖畔のテーマパーク。
湖畔でムーミン物語の世界へトリップ!
ムーミンバレーパークは飯能市宮沢湖の湖畔に2019年にオープンしたテーマパークで、フィンランドの童話『ムーミン』の世界をモチーフにしています。
園内には物語の主人公ムーミン一家が暮らす青いムーミン屋敷が再現され、中を見学するツアーでは各部屋に隠された遊び心ある仕掛けを楽しめます。他にもニョロニョロの迷路やリトルミイの遊び場など、ファンにはたまらないエリアが点在しています。
湖上をめぐるアトラクションやムーミン劇場でのショー、キャラクターグリーティングなど、ムーミンの物語に入り込めるプログラムが充実しており、子どもから大人まで楽しめます。
北欧の雰囲気漂う自然豊かな環境も魅力で、湖畔の散策や北欧風グルメ、限定グッズのショッピングも満喫できます。穏やかな時間が流れる園内で、ムーミンたちと一緒に物語の住人になった気分を味わえるでしょう。
KADOKAWAによるポップカルチャー発信拠点として誕生した大型複合施設。
隈研吾×KADOKAWAのポップカルチャー聖地!
ところざわサクラタウンは所沢市に2020年オープンした大型文化複合施設で、出版大手KADOKAWAが手がけるポップカルチャーの新たな発信拠点です。
目玉となる角川武蔵野ミュージアムは建築家隈研吾氏設計の巨大な石造りの独創的な建物で、図書館・美術館・博物館が融合した空間になっています。館内には圧巻の本棚劇場やアニメ・漫画に関する展示があり、訪れる人を別世界に誘います。
敷地内には「ダ・ヴィンチストア」やレストラン街、イベントホールなどがあり、アニメやゲームのイベント、企画展も頻繁に開催されています。また、境内には武蔵野坐令和神社という神社も建立され、アニメ絵馬が奉納できるユニークなスポットとなっています。
夜間にはライトアップされた建物群が幻想的な雰囲気を醸し出し、フォトスポットとしても人気です。最新カルチャーと伝統が融合したサクラタウンは、訪れるだけで刺激と発見に満ちた体験ができる新名所です。
世界初の盆栽専門美術館で、名品盆栽の実物と盆栽文化の奥深さを堪能できる施設。
世界初!名品盆栽を間近で鑑賞!
大宮盆栽美術館はさいたま市北区に2010年に開館した、世界で初めての公立盆栽専門美術館です。盆栽町として知られる大宮の地に、伝統園芸である盆栽の芸術性と歴史を紹介する拠点として設立されました。
館内外には四季折々に姿を変える名品の盆栽が常時数十点展示されており、中には樹齢150年を超える古木盆栽や国風展で受賞歴のある作品もあります。その姿はまるで自然の風景を凝縮した生きた芸術品で、見る者を魅了します。
展示室では盆器や水石、歴史資料など盆栽にまつわる貴重なコレクションも見られ、日本における盆栽文化の歩みを学ぶことができます。また、初心者向けガイドツアーや実演イベントも開催され、盆栽の手入れや鑑賞のポイントを楽しく知ることができます。
館の外に広がる盆栽庭園では、実際に屋外で盆栽が配置され、周囲の植栽とともに調和する景観を散策できます。静かな環境でゆっくり盆栽と向き合えば、その奥深い魅力に心癒されることでしょう。
毎年12月に開催される豪華絢爛な屋台と花火で知られる秩父神社の例大祭。
ユネスコ遺産・冬夜を焦がす豪華絢爛祭!
秩父夜祭(ちちぶよまつり)は秩父市で毎年12月2日・3日に行われる秩父神社の例大祭で、日本三大曳山祭の一つに数えられる伝統的なお祭りです。
高さ10mを超える笠鉾や屋台と呼ばれる山車が計6基、町中を笛太鼓の囃子に合わせて曳き回され、その豪華な彫刻や飾り幕は見る者の目を奪います。各屋台上では歌舞伎の演目にちなんだ人形が飾られ、夜になると提灯に明かりが灯って幻想的です。
クライマックスは12月3日の夜、屋台が団子坂と呼ばれる坂道を男衆の掛け声とともに一気に引き上げられる場面で、観客から大きな歓声が上がります。同時に冬の澄んだ夜空を彩る大輪の花火が打ち上げられ、祭りの熱気を一層盛り上げます。
秩父夜祭は300年以上の歴史を持ち、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。寒さを忘れるほどの熱気と迫力にあふれた祭典を目当てに、毎年多くの観光客が秩父の街を訪れます。
江戸天下祭の面影を伝える絢爛な山車が小江戸の街を練り歩く川越の秋祭り。
曳っかわせが熱い“小江戸”秋の華!
川越まつりは川越市で毎年10月第3土・日曜に開催される秋祭りで、川越氷川神社の例大祭として約370年の伝統を持ちます。絢爛豪華な山車行事は国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
祭りでは十数基の人形山車が蔵造りの町並みの中を巡行します。山車同士がすれ違うときには「曳っかわせ」と呼ばれる囃子の競演が行われ、笛・太鼓・鉦の音色と掛け声が響き渡り、観客を沸かせます。
各山車の上には三国志や日本神話の英雄などをかたどった人形が載せられ、その勇壮な姿と提灯の明かりに照らされた夜の山車の風情は、江戸時代の祭礼絵巻を現代に見るようだと評されます。
期間中、川越の街は大勢の見物客で賑わい、出店も立ち並びます。昼は歴史情緒、夜は幻想的な熱気あふれる川越まつりは、小江戸川越の秋を彩る一大イベントとして親しまれています。
関東一の祇園祭と称される熊谷市最大の夏祭りで、うちわ配りの伝統に由来する独特な祭礼。
団扇配りの伝統光る関東一の祇園!
熊谷うちわ祭は熊谷市で毎年7月20日~22日に開催される夏祭りで、京都祇園祭にならった豪華な山車・屋台の巡行から「関東一の祇園」とも呼ばれます。
江戸時代に暑気払いとして団扇を配ったことが祭りの起源で、「うちわ祭」の名がつきました。現在でも祭り期間中には商店や氏子が縁起物の団扇を配布し、訪れた人々はそれを受け取るのを楽しみにしています。
祭りでは12台の勇壮な山車と屋台が市街地を練り歩き、夜には提灯で飾られた山車同士が出会って囃子を競い合う「叩き合い」が見どころです。大太鼓と笛の音が響き渡る中、豪華な山車人形が間近に迫る様子は迫力満点です。
期間中は昼夜を問わず街中が祭り一色となり、地元の人々はもちろん県内外から多くの見物客が訪れます。夏の熱気に包まれた熊谷うちわ祭で配られる団扇を仰ぎながら、真夏の祭礼の醍醐味を肌で感じることができます。
昔懐かしい駄菓子や和菓子の店が軒を連ねる川越の人気スポット。
懐かし駄菓子の甘い路地裏タイムスリップ!
菓子屋横丁は川越市の一角にある細い路地で、明治時代から続く駄菓子の製造販売で栄えた場所です。現在でも十数軒の菓子店が立ち並び、昭和レトロな雰囲気が漂います。
店先には色とりどりの飴玉、カルメ焼き、手作りのせんべい、芋を使った菓子などが所狭しと並び、大人には懐かしく子供には新鮮な駄菓子の世界が広がっています。
路地に一歩入ると甘い砂糖の香りが漂い、どこか懐かしい空気感に包まれます。観光客は食べ歩きをしながら、数十円から買える素朴なお菓子を次々と試し、童心に帰ったような笑顔を見せています。
川越散策の合間にちょっと立ち寄れるスポットとして人気で、週末には多くの人で賑わいます。菓子屋横丁で買った駄菓子はお土産としても喜ばれ、小江戸川越の情緒と味わいを持ち帰ることができます。
日本三大茶の一つ「狭山茶」の茶摘みや手揉み体験ができる茶農園。
味でとどめさす狭山茶を自分で摘む!
宮野園は狭山市にある老舗の茶農園で、狭山茶の文化を身近に感じられる様々なお茶体験プログラムを提供しています。狭山茶は「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と謳われるほど味の良さで知られる銘茶です。
新茶の時期には茶畑で伝統的な籠を背負い、赤いもんぺ姿で茶摘み体験ができます。自分で摘んだ茶葉を釜で炒って香りを確かめたり、その場で淹れたばかりのお茶を試飲したりと、五感でお茶作りを楽しめます。
ほかにも石臼で抹茶を挽いて点てる体験や、自分好みの茶葉をブレンドする調合体験、本格的な手揉み製茶の講座など、お茶に関する多彩なプログラムがあります。
のどかな茶畑が広がる環境の中で、日本茶の奥深い世界に触れる時間は格別です。自分で摘んだお茶をお土産に持ち帰ることもでき、狭山の自然と伝統に触れた思い出として心に刻まれるでしょう。
霊峰三峯山に鎮座し、オオカミを神使とする神秘的な雰囲気に包まれた古社。
オオカミを祀る関東屈指のパワースポット!
三峯神社(みつみねじんじゃ)は秩父市の標高1100m級の三峰山山頂付近に位置する神社で、創建1900年以上と伝えられる由緒ある霊験あらたかな神社です。
神社の特徴は、日本狼(オオカミ)を神の使い(お犬さま)として祀っている点で、魔除けや開運の御利益があるとされています。境内入口の三ツ鳥居や狼の石像など、独特の神秘的な雰囲気が漂います。
拝殿・本殿は極彩色の彫刻が施された荘厳な社殿で、樹齢数百年の杉木立に囲まれた姿はさながら神域そのものです。晴れた日には境内から秩父湖や奥秩父の山並みを一望でき、その絶景も参拝者の心を打ちます。
都心から離れた山中にあるにもかかわらず、多くの参拝客が「関東屈指のパワースポット」として訪れます。毎月1日の「一日参り」には特別な白いお守りが授与されることでも知られ、一年を通じて信仰を集めています。
武蔵国一之宮として崇敬を集め、初詣には全国有数の人出を誇る由緒正しき大宮の神社。
2400年の歴史を誇る武蔵国一之宮!
武蔵一宮氷川神社(むさしいちのみやひかわじんじゃ)はさいたま市大宮区に鎮座する古社で、約2400年前に創建されたと伝わる武蔵国(今の東京・埼玉周辺)の一之宮です。
広大な大宮公園の中に位置し、ケヤキ並木の参道や神池など緑豊かな境内は都心近くとは思えない静けさに包まれています。拝殿は朱塗りの美しい建築で、縁結びや厄除けなどにご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れます。
毎年正月の初詣には関東有数の参拝者数を誇り、三が日で200万人以上が参拝します。また、夏の例大祭「十日市」では熊手市が立ち、境内は露店と人出で大いに賑わいます。
長い歴史を持つ氷川神社は、江戸期には徳川将軍家からも篤く信仰されました。現在でも大宮の総鎮守として地域の人々に親しまれ、春の桜や秋の紅葉など四季折々の景観と相まって、多くの観光客を惹きつけています。
関東最古の大社で、近年はアニメ聖地としても脚光を浴びる由緒ある神社。
関東最古&アニメ聖地の二面性古社!
鷲宮神社(わしのみやじんじゃ)は久喜市にある関東最古の神社といわれ、その創建は神武天皇の時代(紀元前)に遡るとも伝えられます。古くから武蔵国の有力神社として朝廷や武将の崇敬を集めてきました。
毎年1月の「土師祭(はじさい)」では裸奉納など伝統的な神事が行われ、中でも千年以上続くとされる「鷲宮催馬楽神楽(さいばらかぐら)」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
近年、この神社はアニメ『らき☆すた』に登場する神社のモデルとなったことで聖地巡礼スポットとしても有名になりました。作中の舞台とされてから、絵馬掛け所にはキャラクターの絵馬が数多く奉納され、正月にはアニメファンも大勢訪れます。
とはいえ、境内は古木が生い茂り厳かな空気に満ちており、由緒ある神社らしい落ち着きを保っています。巨大な注連縄が掛かる拝殿で手を合わせれば、古社ならではの清澄な気に包まれることでしょう。
川越大師として親しまれる天台宗の古刹で、江戸城遺構や五百羅漢など見どころが豊富。
江戸城遺構と五百羅漢が語る歴史絵巻!
喜多院(きたいん)は川越市にある天台宗の寺院で、830年に淳和天皇の勅願で創建されました。江戸時代には天海大僧正が住持を務め、川越大師として庶民からも広く信仰を集めました。
1638年の川越大火の後、徳川家光の命により江戸城の一部が移築され、客殿や書院として再建されました。その中には家光公生誕の間も含まれており、現在でも当時の欄間彫刻や御成座敷など、江戸城ゆかりの建物を間近で見学できます。
境内には500体を超える大小様々な羅漢像が並ぶ「五百羅漢」も有名です。それぞれ表情や仕草が異なる羅漢像はユニークかつ人間味にあふれ、参拝客は自分に似た顔を探すなどしながら楽しく鑑賞しています。
毎年1月3日にはだるま市が開かれ、多くの露店と参拝者で賑わいます。四季折々に表情を変える庭園も美しく、歴史的建造物と合わせて見応え十分で、小江戸川越観光では外せないスポットとなっています。
極彩色の彫刻が圧巻の本殿を持つ、国宝指定の霊験あらたかな聖天さまの寺院。
極彩色彫刻がまばゆい“埼玉の日光”!
妻沼聖天山歓喜院(めぬましょうでんざん かんぎいん)は熊谷市妻沼にある高野山真言宗の寺院で、縁結びや夫婦和合の神様「聖天さま」(歓喜天)を祀っています。創建は12世紀と伝えられ、江戸時代に現在の堂宇が建立されました。
特に有名なのが2003年からの修復を経て甦った本殿(権現造りの社殿)で、その極彩色の彫刻群は「埼玉の日光」と称されるほど華麗です。彫刻には龍や獅子、人物などが精緻に表現され、見る角度によって様々な表情を見せます。
この本殿は2012年に国宝に指定されました。内部の壁画や天井画も隅々まで豪華絢爛で、拝観するとガイドの説明を通じて当時の匠の技と信仰の厚さに触れることができます。
境内は静かで、春には桜、秋には菊花展など四季の彩りも楽しめます。市街地から離れた場所にありますが、その芸術性と霊験の高さから全国から参拝客が訪れる穴場的な名所です。
雑木林に囲まれた静寂の中、紅葉の名所として名高い新座の禅寺。
武蔵野雑木林に佇む紅葉の禅寺!
平林寺(へいりんじ)は新座市にある臨済宗妙心寺派の禅寺で、江戸時代中期に川越藩主松平家の菩提寺として当地に中興されました。総面積約46ヘクタールの広大な境内林は国の天然記念物に指定されています。
山門をくぐるとうっそうと茂る武蔵野の雑木林が広がり、喧騒を忘れさせる静寂に包まれます。茅葺屋根の鐘楼門や本堂など歴史ある建造物が点在し、禅寺ならではの厳かな雰囲気が漂っています。
平林寺は紅葉の名所としても知られ、11月中旬から下旬にはモミジやイチョウが境内を鮮やかに彩ります。落ち葉の絨毯が敷き詰められた参道を歩くと、まるで別世界に迷い込んだかのような幻想的な光景に出会えます。
参拝者は写経体験や坐禅会に参加することもでき、都会近郊で気軽に禅の精神に触れられる場としても貴重です。四季折々の美しさと深い静けさに心癒される平林寺は、一度は訪れたい埼玉の隠れた名刹です。
巨大な地下空間が「地下神殿」と呼ばれる世界最大級の治水施設で、見学ツアーが人気。
地下神殿と称される世界最大級治水施設!
首都圏外郭放水路は春日部市にある世界最大級の地下放水路で、洪水被害を軽減するために地下50mに建設された巨大な治水施設です。2006年に完成し、首都圏の中小河川の増水時にその水を地下に一時貯留して江戸川に排水する役割を担っています。
特に有名なのが調圧水槽と呼ばれる巨大空間で、長さ177m、幅78m、高さ18mの広さに59本の柱が林立する様子はまるで地下神殿のような荘厳さです。照明に照らされたコンクリート柱は、見る者に圧倒的なスケール感を与えます。
一般向けに見学会(要予約)が開催されており、ガイドの説明を聞きながらエレベーターで地下空間に降り立つことができます。施設の仕組みや建設秘話などを学びつつ、実際に巨大空間の一部を歩いて見学できる貴重な体験ができます。
映画やドラマのロケ地として使用されることもあり、その非日常的な光景は国内外から注目を集めています。普段立ち入れない社会インフラの最先端に触れられる首都圏外郭放水路の見学は、観光客にも人気のユニークなツアーとなっています。
縁結びの神様と2,000超の風鈴が彩る、川越屈指のパワースポット。
縁むすび風鈴と鯛みくじで人気の総鎮守!
川越氷川神社は欽明天皇2年(541年)創建と伝わる古社で、夫婦・家族の神々五柱を祀ることから縁結びの御神徳で名高く、川越総鎮守として厚い崇敬を集めています。
毎年夏には境内に約2,000個もの江戸風鈴が吊るされる「縁むすび風鈴」が開催され、昼は透明感ある涼音、夜はライトアップされた幻想的な回廊が訪れる人を魅了します。
釣り竿で赤・ピンクの鯛型おみくじを釣り上げる「鯛みくじ体験も名物。開運や恋愛成就を願う参拝客で賑わい、SNS映えスポットとしても人気です。
アクセスは西武新宿線本川越駅から徒歩約25分(バス5分)、川越の蔵造りの街並みを散策しながら向かうのもおすすめ。歴史とロマンあふれる境内で、特別なご縁を感じてみてはいかがでしょうか。