圧巻の渦潮、秘境の吊り橋、情熱の踊り。阿波の国の神髄に触れる旅。
鳴門の渦潮
鳴門海峡の激しい潮流が生み出す世界最大級の渦潮。
観潮船や海上遊歩道「渦の道」から、その大迫力を間近で体感できます。
祖谷のかずら橋
シラクチカズラを編んで作られた、日本三奇橋の一つ。
一歩踏み出すたびに揺れるスリルと、眼下に広がる祖谷渓の絶景が魅力です。
阿波おどり
400年の歴史を誇る日本の伝統芸能。
徳島市内の「阿波おどり会館」では、一年を通して本場の熱気を体験できます。
世界最大級の渦が轟音を立てて巻く、圧巻の自然現象。
観潮船から見下ろすか、橋の上から覗くか!
鳴門海峡の激しい潮流が生み出す、直径20mにも達する世界最大級の渦潮。観潮船に乗れば渦のすぐそばまで迫れ、大鳴門橋の遊歩道「渦の道」からは約45m下の渦をガラス床からスリル満点に覗けます。
ちなみに、渦が一番パワフルなのは満月と新月の「大潮」の時。事前に潮見表をチェックするのが、渦潮攻略の最大の秘訣です。タイミングを外すと、ただの穏やかな海が広がっていることも…!
2億年の時が刻んだV字谷を、遊覧船でゆったりと堪能。
彫刻のような渓谷美に息をのむ!
吉野川の激流が結晶片岩を削ってできた、約8kmにわたる大渓谷。大股で歩くと危ないから「大歩危」、小股でも危ないから「小歩危」と名付けられたとか。
◆見どころ:エメラルドグリーンの川面を滑るように進む遊覧船からの眺めは圧巻です。
◆豆知識:近くの道の駅では妖怪のオブジェがお出迎え。実はここ、妖怪伝説の故郷なんです。
◆アクセス:JR大歩危駅から徒歩約20分で遊覧船乗り場へ到着します。
一歩踏み出すたびにギシギシ揺れる、スリル満点の吊り橋。
渡るか、渡らぬか、それが問題だ!
重さ約6トンのシラクチカズラで編まれた、国指定の重要有形民俗文化財。平家の落人が追っ手から逃れるため、いつでも切り落とせるよう架けたという伝説が残っています。
足元の隙間からは14m下の渓谷が丸見えで、スリル満点!一方通行なので、後戻りは許されません。渡り切った後の安堵感は、もはやアトラクションの域です。3年に一度架け替えられるので、いつ訪れても新鮮な(?)恐怖を味わえます。
「踊る阿呆」に「見る阿呆」、一年中熱気を体感できる殿堂。
いつでも、誰でも、阿波おどり!
400年の歴史を持つ徳島の阿波おどりを、季節を問わず楽しめる施設。昼の公演では有名連による本場の踊りを鑑賞でき、一緒に踊る体験コーナーも大人気です。
◆見どころ:5階の眉山ロープウェイ乗り場からは徳島の街並みを一望できます。
◆豆知識:「踊らにゃそんそん!」の精神で飛び入り参加すれば、旅の思い出が10倍濃くなります。
◆アクセス:JR徳島駅から徒歩10分。眉山の麓にあります。
世界の名画1000点以上を原寸大で再現した陶板美術館。
一日で世界一周アートの旅へ!
世界26カ国の西洋名画を、特殊技術で陶器の板に焼き付けたレプリカ美術館。鑑賞ルートは約4kmにも及び、日本一入館料が高い美術館としても有名です。
システィーナ・ホールの天井画や壁画を空間ごと再現した展示は圧巻の一言。写真撮影も自由なので、モナ・リザとツーショットなんて夢も叶います。ただし、広すぎて迷子になる人も続出するとかしないとか…。
四国八十八箇所巡礼、全ての始まりの寺。お遍路の出発点。
ここから始まる1400kmの旅!
四国八十八箇所霊場の第一番札所。弘法大師(空海)が開いたとされ、多くのお遍路さんが旅の安全を祈願し、ここから長い巡礼の旅を始めます。
◆見どころ:本堂脇にある「縁結び観音」は、恋愛だけでなく様々な良縁にご利益があるとか。
◆豆知識:売店では白衣や菅笠などお遍路用品がフルセットで揃います。つい形から入りたくなる人も多いはず。
◆アクセス:高松自動車道 板野ICから車で約5分。
江戸時代の豪商の栄華を物語る、贅を尽くした防火壁。
「うだつが上がらない」の語源はココ!
「うだつ」とは、隣家との境界に設けられた防火壁のこと。裕福な商家が競って豪華なうだつを設けたことから、出世できない様を「うだつが上がらない」と言うようになりました。
約430mにわたって続く町並みには、立派なうだつを持つ商家がズラリ。かつて藍商で栄えた町の財力が偲ばれます。カフェや雑貨店に改装された古民家も多く、のんびり散策するのに最適です。
どの方向から見ても眉の形に見える、徳島市のシンボル。
徳島の街を一望する天然の展望台!
標高290m、徳島市の中心に位置する山。山頂へは阿波おどり会館からロープウェイで約6分。展望台からは徳島市街や吉野川、遠くは淡路島まで見渡せます。
◆見どころ:特に夜景は「日本夜景遺産」にも認定されるほどの美しさです。
◆豆知識:万葉集にも詠まれた歴史ある山。デートスポットとしても定番で、山頂のフェンスは恋人たちの南京錠でいっぱいです。
◆アクセス:阿波おどり会館5階のロープウェイ山麓駅から乗車。
厄除けの寺として名高い、朱色が鮮やかな海辺の霊場。
厄年の人は、ここに来ないと始まらない!
四国八十八箇所霊場の二十三番札所で、厄除けの根本祈願所として全国的に有名。男女の厄坂や還暦厄坂があり、一段一段、一円玉を置きながら登ると厄が落ちると言われています。
坂を登りきった先にある「瑜祇塔(ゆぎとう)」からは、美しい日和佐の港が一望できます。お賽銭で小銭が大量に必要になるので、訪問前は銀行で両替しておくのがスマートな参拝者の嗜みです。
長い年月をかけて創られた、奇跡の大地のアート作品。
まるでアメリカのグランドキャニオン!……のミニチュア版!
約130万年前にできた地層が、雨風に侵食されてできた奇観。世界三大土柱の一つとされ、国の天然記念物にも指定されています。夜にはライトアップされ、昼間とは違う幻想的な雰囲気に。
遊歩道が整備されており、間近でその迫力を感じることができます。地質学的に超レアな光景ですが、知らない人にはただの「土の崖」に見えるかもしれません。
リフトで楽々アクセス!天空の楽園と伝説の秘宝が眠る山。
山頂はまるで日本庭園!平家の財宝伝説も!
西日本で二番目の高さを誇る霊峰。リフトを使えば山頂近くまで約15分で到着し、初心者でも気軽に登山を楽しめます。
山頂付近は「平家の馬場」と呼ばれる広大な笹原が広がり、まさに天空の楽園。さらに、イスラエルの失われたアーク(契約の箱)が隠されているという壮大な伝説も!信じるか信じないかは、あなた次第です。
可愛い子ガメに胸キュン!ウミガメの生態を楽しく学ぶ。
ウミガメのゆりかご、大浜海岸のすぐそば!
アカウミガメの産卵地として知られる大浜海岸に隣接する博物館。0歳から大人のカメまで、様々な大きさのウミガメが悠々と泳ぐ姿に癒やされます。
◆見どころ:屋外にある大きなプールでは、運が良ければ餌やり体験もできます。
◆豆知識:カメは意外とグルメ。好き嫌いがあるそうで、飼育員さんの苦労が偲ばれます。
◆アクセス:JR日和佐駅から徒歩約20分。薬王寺からも近いです。
動物園と遊園地が合体!一日中遊べるファミリーの楽園。
ホッキョクグマの「ポロロ」に会いに行こう!
広大な敷地に動物園と遊園地が併設された、欲張りなレジャースポット。ホッキョクグマが水に飛び込む姿は迫力満点!
動物たちの自然な姿を見せる行動展示が特徴で、レッサーパンダの可愛さには誰もがノックアウトされます。遊園地エリアの観覧車から見る徳島の景色もなかなかのもの。歩き疲れたら、観覧車で一休みするのも一興です。
ロープウェイで空から参拝。「西の高野」と呼ばれる天空の寺。
まるで空飛ぶお遍路さん!絶景ロープウェイは必乗!
標高618mの太龍寺山の山頂にあり、「西の高野」とも呼ばれる壮大な寺院。麓から山頂までを結ぶロープウェイは、山や川を越えるスリルと絶景が楽しめます。
◆見どころ:境内には空海が修行したとされる「舎心ヶ嶽(しゃしんがだけ)」があり、パワースポットとしても有名。
◆豆知識:高所恐怖症の人は、下を見ずに遠くの景色だけ楽しみましょう。
◆アクセス:国道195号線沿いのロープウェイ乗り場「鷲の里」から乗車。
白水井戸の伝説が残る、心と体を癒やすお寺。
万病に効く(?)霊水で心身を清めよう!
空海が掘り当て、万病に効く霊水が湧き出たと伝わる「白水の井戸」で有名な寺。今でもその霊水を求めて多くの参拝者が訪れます。
◆見どころ:本堂の天井に描かれた色鮮やかな龍の絵は、見る角度によって表情が変わるようです。
◆豆知識:お寺には珍しい鏡の池があり、自分の顔を映すと心が清められるとか。真実の自分と向き合う覚悟はできていますか?
◆アクセス:太龍寺から車で約15分。セットで巡るお遍路さんも多いです。
太平洋を一望する絶景露天風呂で、ドライブの疲れを癒やす。
湯船は太平洋の特等席!
国道55号線沿いにある、宿泊施設も併設された道の駅。ここの自慢はなんといっても、太平洋を眼下に見下ろす絶景の露天風呂です。
湯に浸かりながら水平線から昇る朝日を眺める時間は、まさに至福のひととき。あまりの気持ちよさに、次の目的地へ行くのを忘れてしまうかもしれません。徳島県の最南端に位置し、高知との県境もすぐそこです。
徳島の夏を焦がす、日本三大盆踊りの一つ。熱狂の4日間。
この日のために、徳島は一年を過ごす!
毎年8月12日から15日まで、徳島市全体が巨大な演舞場と化す、400年の歴史を持つ祭り。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん!」の掛け声と共に、約10万人の踊り子が街を練り歩きます。
有料演舞場では有名連の洗練された踊りを、街角の無料演舞場では飛び入り参加OKの「にわか連」で、誰でも踊りの輪に入ることができます。この期間、徳島の街は興奮と熱気に包まれ、日本で最も熱い場所になります。
蜂須賀家ゆかりの品々を展示。徳島の歴史を深く知る。
殿様の暮らしを覗き見!
徳島藩主・蜂須賀(はちすか)家の居城であった徳島城跡に建つ博物館。城跡は現在、徳島中央公園として整備されています。
◆見どころ:旧徳島城表御殿庭園は、桃山様式の見事な枯山水庭園で国の名勝に指定されています。
◆豆知識:城は明治時代に解体されましたが、立派な石垣は現存。城マニアにはたまらないスポットです。
◆アクセス:JR徳島駅から徒歩約10分。眉山とセットで観光するのがおすすめです。
阿波国の一宮。交通安全や厄除けにご利益があるパワースポット。
樹齢1000年の御神木パワーを体感せよ!
阿波国で最も格式の高い「一宮(いちのみや)」として、古くから信仰を集める神社。主祭神は、麻や楮(こうぞ)など織物産業の神様です。
境内奥にある樹齢千年のクスノキの御神木は、圧倒的な存在感。そっと触れて大地のエネルギーを分けてもらいましょう。ドイツ兵捕虜が建設した「ドイツ橋」が近くにあり、歴史散策も楽しめます。交通安全の神様としても有名で、新しい車のお祓いに来る人が後を絶ちません。
日本の滝百選に選定。豪快な水しぶきと轟音が響く名瀑。
マイナスイオンの天然シャワーがすごい!
四国一の大滝とされ、その名の通り、水が落ちる音が周囲に轟くほどの迫力。本滝の上にも二重の滝、夫婦滝など複数の滝が連なり、「轟九十九滝」と呼ばれています。
◆見どころ:滝壺のすぐ近くまで行けるので、水しぶきを浴びながらそのパワーを全身で感じられます。
◆豆知識:滝行の場としても知られています。挑戦するには相当な覚悟が必要そうですね。
◆アクセス:道中は道幅が狭い箇所もあるので、運転にはご注意を。
満天の星のようにホタルが乱舞する、幻想的な初夏の夜。
これはCGじゃない!現実世界の光の魔法!
徳島県内随一のホタル観賞スポットとして知られる美郷地区。毎年5月下旬から6月中旬にかけて、「美郷ほたるまつり」が開催されます。
川面に映る光と、夜空を舞う無数の光が織りなす風景は、言葉を失うほどの美しさ。あまりの幻想的な光景に、自分が物語の世界に迷い込んだかと錯覚するほど。ロマンチックすぎて、告白成功率も上がるかもしれません。責任は持てませんが。
静寂な秘境に架かる二本の橋。「男橋」と「女橋」が寄り添う。
人力ロープウェイ「野猿」も体験できる!
祖谷のさらに奥地、奥祖谷にひっそりと架かる二本の橋。夫婦のように並んでいることから「夫婦橋」とも呼ばれています。有名な「祖谷のかずら橋」より空いていることが多く、秘境感をより一層満喫できます。
すぐ横には、ロープをたぐって渓谷を渡る人力ロープウェイ「野猿(やえん)」も。自分の腕力だけが頼りなので、渡り切れるかは日頃の運動次第です。
大きな木のたらいで釜揚げうどんを囲む、徳島名物グルメ。
みんなでつつく、それが一番美味い!
その昔、宮大工たちが川原でうどんを釜茹でし、川魚でとった出汁で食べたのが始まりとされる郷土料理。大きな木のたらいに入った熱々のうどんを、家族や仲間と囲んで食べるのが醍醐味です。
◆見どころ:阿波市土成町周辺には専門店が点在し、各店こだわりの出汁を味わえます。
◆豆知識:薬味のジンジャーエールならぬ、生姜をたっぷり入れるのが本場流です。
◆アクセス:徳島自動車道 土成IC周辺に店舗が集中しています。
とろりとした湯触りが特徴。「美人の湯」として名高い名泉。
お肌がつるつる、すべすべになる魔法の湯!
徳島市内から車で約40分。鮎喰川のほとりに湧く、泉質の良さで知られる温泉です。アルカリ性の滑らかなお湯は、湯上がりの肌がつるつるになると評判です。
宿泊施設「ホテル四季の里&いやしの湯」では日帰り入浴も可能。豊かな自然に囲まれた露天風呂は開放感抜群で、心も体もリフレッシュできます。あまりの気持ちよさに、湯船でうっかり寝てしまわないようご注意を。
四国最東端の岬。水平線から昇る朝日は息をのむ美しさ。
四国で一番最初に朝日と出会える場所!
紀伊水道に突き出た、四国の最東端に位置する岬。日本の灯台50選にも選ばれた白亜の灯台がシンボルです。天気が良ければ、遠く大鳴門橋や淡路島、和歌山県まで望むことができます。
◆見どころ:元旦には初日の出を拝む多くの人で賑わいます。
◆豆知識:灯台の光はハート形に見えると言われ、恋愛のパワースポットとしても人気急上昇中です。
◆アクセス:駐車場から灯台までは、少し急な坂道を10分ほど歩きます。
奇岩や巨岩が連なる、那賀川随一の景勝地で川遊び。
カヌーの聖地で、水しぶきを浴びよう!
那賀川の中流、約8kmにわたって美しい渓谷が続くエリア。「阿波の嵐山」とも呼ばれるほどの風光明媚な場所です。
◆見どころ:春は桜、夏は新緑と川遊び、秋は紅葉と、四季折々の表情を見せてくれます。
◆豆知識:流れが穏やかな場所が多く、カヌーやSUPの初心者でも安心して楽しめます。調子に乗ってバランスを崩すと、もれなく天然の冷水浴が待っています。
◆アクセス:道の駅「鷲の里」から近く、太龍寺とセットで訪れるのがおすすめです。
世界に一つだけのオリジナル作品を作る、吹きガラス体験。
熱いアート魂を、ガラスに吹き込め!
徳島市の中心部から少し離れた、自然豊かな場所に位置するガラス工房。プロの作家の指導のもと、本格的な吹きガラス体験ができます。
1200℃に溶けたガラスに息を吹き込み、形を整えていく作業は真剣そのもの。不格好でも自分で作ったグラスで飲む一杯は、きっと格別な味がするはず。体験後は作品を冷ます時間が必要で、翌日以降の受け取りか配送になります。
弘法大師ゆかりの湯。勝浦川の清流を望む山あいの温泉。
月の名所で、心も体もリフレッシュ!
弘法大師が傷ついた白鷺が湯浴みするのを見て発見したと伝わる、歴史ある温泉。その名の通り、古くから月の名所としても知られています。
◆見どころ:清流・勝浦川沿いの露天風呂が人気で、川のせせらぎを聞きながらの入浴は最高です。
◆豆知識:かつては林業で働く人々の疲れを癒やす湯治場でした。現代人のデジタル疲れにもよく効きそうです。
◆アクセス:「ゼロ・ウェイスト」で有名な上勝町にあり、温泉と合わせて訪れたいスポットです。
猫好きの聖地!一万体の招き猫が迎える日本三大猫神様。
勝負事と願い事なら、この猫神様におまかせ!
無念の死を遂げた庄屋の妻「お松」の愛猫が、化け猫となって主人の無念を晴らしたという伝説が残る神社。境内には、願いが叶った人々が奉納した招き猫が所狭しと並んでいます。
勝負事にご利益があることから、受験生や就活生の参拝も後を絶ちません。「猫は落ちない」という験担ぎもあるとか。猫好きにはたまらないパワースポットですが、猫アレルギーの人はご注意を。
壁の穴からご本尊を覗き見る、ユニークな参拝方法の寺。
あなたの目、見えていますか?
四国八十八箇所の番外霊場で、眼病平癒にご利益があるとされるお寺。ここの参拝方法はとてもユニーク。本堂の壁に開いた三つの穴から、ご本尊の弘法大師像を覗き見ます。
穴の奥が暗く、見えるまで少し時間がかかるため、自分の目の健康状態を試されているような気分になります。無事に見えた時の安堵感はひとしお。見えなかった時のことは……考えないようにしましょう。