高野山・白浜・那智の滝で和歌山を満喫!
高野山
お大師さまゆかりの霊場。奥之院参道の石灯籠と静寂に包まれた伽藍群が心を清めます。
白浜温泉
日本三古湯のひとつ。湯崎や崎の湯で海を望む露天風呂と白砂の浜辺を堪能。
那智の滝
落差133mの日本一の直瀑。熊野那智大社と合わせて、古の信仰地の荘厳な景観を味わえます。
弘法大師御廟へと続く聖なる道。20万基超の墓碑が並ぶ杉木立。
この参道の杉、実は“樹齢1000年を超える”巨木もあるって知ってた?
高野山の二大聖地の一つ、奥之院。一の橋から弘法大師御廟まで約2km続く参道には、樹齢数百年から千年を超える杉の巨木がそびえ立ち、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
その杉木立の中には、皇族、諸大名、文人墨客など、あらゆる階層の人々の墓碑や供養塔が20万基以上も並んでいます。織田信長や豊臣家、上杉謙信など、歴史上の有名人の墓所も多数あるんですよ。
弘法大師は今も奥之院の御廟で入定(永遠の瞑想)を続け、人々を救済していると信じられています。毎日2回、食事が運ばれる「生身供(しょうじんぐ)」も行われています。
昼は厳かに、夜は灯籠の灯りが幻想的な奥之院。日本の歴史と信仰の深さを感じられる、特別な場所です。
「日本のワイキキ」!?真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海。
このビーチの砂、実は“オーストラリアから運ばれてきた”ってホント!?
関西屈指の美しさを誇る白良浜。その名の通り、約620mにわたって続く真っ白でサラサラの砂浜が特徴です。
この美しい砂は、石英の含有率が非常に高い石英砂で、なんとその一部はオーストラリアのパースから運ばれてきたものなんです!だからこんなに白くて綺麗なんですね。
夏にはカラフルなパラソルが並び、多くの海水浴客で賑わいます。ハワイのワイキキビーチと友好姉妹浜提携も結んでいるんですよ。
夕暮れ時には、夕日が海をオレンジ色に染め、ロマンチックな雰囲気に。一年を通して楽しめる、南紀白浜のシンボルです。
日本一の滝と朱の社殿!自然崇拝と神仏習合の聖地。
那智の滝、実は“滝そのもの”がご神体だって知ってた?
熊野三山の一つ、熊野那智大社は、那智山の中腹に位置し、那智の滝を神として祀る自然崇拝から始まった神社です。
そのご神体である那智の滝は、一段の滝としては日本一の落差133mを誇り、まさに圧巻の迫力!滝壺の水しぶきを浴びると延命長寿のご利益があるとか。
朱塗りの社殿と三重塔、そして背景に流れ落ちる那智の滝が織りなす風景は、日本を代表する絶景の一つです。世界遺産にも登録されています。
隣接する青岸渡寺(せいがんとじ)と共に、神仏習合の時代の面影を色濃く残しています。大自然の力と篤い信仰心を感じられるパワースポットですね。
千年の祈りが息づく聖なる道。世界遺産の参詣道を歩く。
この古道、実は“蟻の熊野詣”と言われるほど賑わったって知ってた?
伊勢や京都・大阪から熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと続く熊野古道。
平安時代から鎌倉時代にかけて、皇族や貴族から庶民に至るまで、多くの人々が列をなして熊野を目指しました。その様子は「蟻の熊野詣」と表現されるほどだったそうです。
中辺路(なかへち)、大辺路(おおへち)、小辺路(こへち)など、いくつかのルートがあり、それぞれに美しい石畳や王子(おうじ)と呼ばれる休憩・宿泊所跡が残っています。
苔むした石畳を踏みしめ、杉木立の続く道を歩けば、いにしえの旅人たちの息吹と、自然の霊気を感じられるはず。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の核心です。
弘法大師空海が開いた天空の聖地!1200年の歴史と祈り。
高野山の奥之院、実は“弘法大師が今も生きている”と信じられてる!?
標高約800mの山上に広がる高野山は、弘法大師空海が開いた真言宗の総本山です。山内には100を超える寺院が点在しています。
特に奥之院は、弘法大師が入定(にゅうじょう=永遠の瞑想に入ること)された御廟(ごびょう)があり、今も大師が生きて人々を救い続けているという「入定信仰」の中心地なんです。
樹齢数百年の杉木立が続く約2kmの参道には、皇族から戦国武将、庶民に至るまで、20万基以上もの墓碑や供養塔が並んでいます。
金剛峯寺や壇上伽藍など見どころも多く、宿坊に泊まって精進料理を味わったり、朝のお勤めに参加したりするのも貴重な体験ですよ。
熊野三山の中心!全国熊野神社の総本宮で甦りのパワーを。
この神社の鳥居、実は“日本一大きい”ってホント!?
熊野三山(本宮・速玉・那智)の中心であり、全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮が熊野本宮大社です。
現在の社殿は明治時代に水害で移されましたが、元々あった場所「大斎原(おおゆのはら)」には、高さ約34m、幅約42mという日本一大きな大鳥居がそびえ立っています。そのスケールには圧倒されますね!
主祭神は家津美御子大神(スサノオノミコト)。古くから「甦りの地」として信仰を集め、人生の再出発を願う人々が訪れます。
熊野古道を歩いてお参りすれば、より一層神聖な気持ちになれるはず。八咫烏(やたがらす)の導きを感じてみてください。
日本最古の湯!?世界遺産の温泉「つぼ湯」で心身を清める。
ここの「つぼ湯」、実は“一日に七色に湯の色が変わる”ってホント!?
開湯1800年ともいわれる日本最古級の温泉地、湯の峰温泉。熊野詣の湯垢離場(ゆごりば)として古くから利用されてきました。
そのシンボル的存在が、世界で唯一温泉として世界遺産に登録されている共同浴場「つぼ湯」。天然岩をくりぬいた小さな湯船で、貸切制で入浴できます。
このつぼ湯、湯の色が一日に七回も変わると言われているんですよ。これは湯の花の量や光の加減によるものだとか。神秘的ですね。
温泉街には、湯筒(ゆづつ)と呼ばれる90℃近い源泉が湧き出る場所があり、温泉卵や野菜を茹でることもできます。素朴で湯治場の風情が残る温泉地です。
高野山真言宗の総本山!日本最大の石庭「蟠龍庭」は必見。
このお寺の襖絵、実は“狩野派の絵師”が描いたってホント!?
高野山全体の総本堂としての役割を果たす金剛峯寺。元は豊臣秀吉が母の菩提を弔うために建立した寺院が始まりです。
広大な境内には、大広間や上段の間など、重要な儀式が行われる部屋があり、その襖には狩野派の絵師たちによって描かれた見事な襖絵が残されています。まさに豪華絢爛ですね。
そして、必見なのが日本最大級の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」。ここでは、雲海の中で雌雄一対の龍が奥殿を守っている様子が、白砂と花崗岩で表現されています。そのスケールと美しさには息をのみます。
他にも、参拝客をもてなす新別殿ではお茶とお菓子の接待も。高野山の歴史と文化の中心地で、心静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
かつての熊野詣の参詣道を舟で辿る。語り部による案内と雄大な自然を満喫。
世界遺産の川を巡る、感動の舟旅体験!
熊野川は、かつて都から熊野三山を目指す人々が利用した「水の参詣道」でした。熊野川舟下りは、この歴史ある川を伝統的な川舟で下る体験アクティビティです。
熟練の船頭が巧みに竿を操り、語り部が熊野の歴史や伝説、川沿いの見どころを案内してくれます。奇岩や断崖が続く瀞峡(どろきょう)の一部を通過することもあり、変化に富んだ景色は息をのむ美しさです。川面を渡る風を感じながら、悠久の時の流れと手つかずの大自然を肌で感じることができるでしょう。
春は新緑、夏は涼やかな川風、秋は紅葉と、四季折々の景観が楽しめます。熊野古道を歩くだけでなく、川からの視点で熊野の魅力を再発見できる貴重な体験です。かつての巡礼者たちも見たであろう景色に思いを馳せてみませんか。
鮮やかな朱塗りの社殿!熊野川河口に鎮座する熊野三山の一つ。
この神社の御神木、実は“樹齢1000年”のナギの大樹だって知ってた?
熊野川の河口近く、新宮市に鎮座する熊野速玉大社。熊野三山の一つで、夫婦神である熊野速玉大神(イザナギノミコト)と熊野夫須美大神(イザナミノミコト)を主祭神としています。
境内には、平重盛お手植えと伝えられる樹齢1000年を超えるナギ(梛)の大樹があり、国の天然記念物に指定されています。ナギの葉は丈夫で切れにくいことから、縁結びや夫婦円満の象徴とされているんですよ。
鮮やかな朱塗りの社殿群は、青い空と緑の木々に映えてとても美しいです。世界遺産にも登録されています。
古来より多くの人々が訪れたこの聖地で、力強い生命力と縁結びのパワーを感じてみてはいかがでしょう。
熊野本宮大社の年に一度の最も重要なお祭り。古式ゆかしい神事や渡御行列が見どころ。
いにしえの熊野詣を今に伝える、荘厳なる春の祭典!
毎年4月13日から15日にかけて斎行される熊野本宮大社の例大祭は、熊野の神々に感謝を捧げ、五穀豊穣と国家安泰を祈る大切なお祭りです。
13日の「湯登神事(ゆのぼりしんじ)」では、宮司以下神職一同が、かつて本宮大社が鎮座した大斎原(おおゆのはら)近くの湯の峰温泉で身を清めます。そして15日の「渡御祭(とぎょさい)」では、神様を乗せた神輿や、山伏、稚児、信者らによる時代行列が、現在の社殿から大斎原までの約1.5kmの道のりを練り歩きます。その光景は圧巻です。
大斎原では、勇壮な「やぶさめ神事」や、地元の子どもたちによる「本宮のこども獅子舞」などが奉納され、多くの参拝者で賑わいます。熊野信仰の中心地で行われる神聖かつ華やかなお祭りをぜひ体感してください。
西日本最大級の海鮮市場!新鮮な魚介をその場で味わえる。
この市場のマグロ解体ショー、実は“ほぼ毎日”見られるって知ってた?
南紀白浜の観光名所の一つ「とれとれ市場」は、地元堅田漁協直営の巨大な海鮮マーケットです。
ここでは、近海で獲れた新鮮な魚介類や、和歌山県内の特産品が豊富に揃っています。名物は何と言っても、ほぼ毎日開催されるマグロの解体ショー!
職人さんの見事な包丁さばきで、巨大なマグロがあっという間に解体されていく様子は圧巻です。解体されたばかりの新鮮なマグロはその場で購入したり、味わったりできますよ。
バーベキューコーナーやお寿司屋さん、海鮮丼のお店も併設。海の幸を思う存分堪能できる、食いしん坊にはたまらないスポットですね。
畳千枚分の広大な岩盤!太平洋に沈む夕日の絶景スポット。
この岩盤、実は“すごく柔らかい砂岩”でできてるってホント!?
南紀白浜の海岸沿いに広がる千畳敷は、その名の通り、広い岩畳を何枚も敷き詰めたような景観が特徴です。
この独特の地形は、第3紀層の砂岩からなる大岩盤が、長年にわたる波の浸食によって形成されたもの。砂岩は比較的柔らかいため、このような複雑な形になったんですね。
打ち寄せる荒波や、太平洋に沈む夕日の美しさは格別で、多くの観光客やカメラマンを魅了しています。
岩盤の上を歩くと、自然の力の偉大さと、地球の歴史を感じられるはず。ただし、足元には十分注意してくださいね!
高さ50mの断崖絶壁!地下洞窟には熊野水軍の隠れ洞窟伝説も。
この断崖の地下洞窟、実は“エレベーター”で降りられるって知ってた?
千畳敷の南海岸にそそり立つ、長さ約2km、高さ約50~60mの大岩壁「三段壁」。その迫力ある景観は、まさに自然の要塞です。
断崖の下には、平安時代に熊野水軍が船を隠したという伝説が残る海蝕洞「三段壁洞窟」があり、なんとエレベーターで約36m下まで降りて探検できるんです!
洞窟内には、日本最大級の青銅製の牟婁大辯才天(むろだいべんざいてん)が祀られており、波が岩に打ち付ける様子を間近で見ることができます。
展望台からの眺めも絶景ですが、地下洞窟の神秘的な雰囲気もまた格別。自然の驚異と歴史ロマンを感じるアドベンチャー体験はいかがですか。
徳川御三家の居城!虎伏山に建つ白亜の天守閣は市のシンボル。
このお城の石垣、実は“刻印された石”がいっぱいあるってホント!?
和歌山市の中心部、虎伏山(とらふすやま)にそびえる和歌山城。豊臣秀吉が弟の秀長に命じて築城させ、その後、徳川御三家の一つである紀州徳川家の居城となりました。
現在の天守閣は戦後に再建されたものですが、その美しい白亜の姿は「白亜の殿堂」とも称されています。石垣には、築城に関わった大名たちの家紋などが刻まれた「刻印石」が多く見られるんですよ。
天守閣からの眺めは素晴らしく、和歌山市街や紀ノ川を一望できます。城内には動物園や紅葉渓庭園もあります。
「暴れん坊将軍」で知られる徳川吉宗もこの城で育ちました。歴史ロマンあふれるお城で、殿様気分を味わってみては?
中世ヨーロッパの港町へ!美しい街並みとアトラクション満載。
このテーマパーク、実は“ハリウッド映画のロケ地”にもなったって知ってた?
和歌山マリーナシティ内にあるポルトヨーロッパは、フランス、イタリア、スペインといった中世ヨーロッパの美しい港町の街並みを再現したテーマパークです。
そのロマンチックな雰囲気は、なんとハリウッド映画のロケ地として使われたこともあるほど!どこを切り取っても絵になりますね。
スリル満点のウォータースライダーや、メリーゴーランド、観覧車などのアトラクションのほか、季節ごとのイベントやイルミネーションも人気です。
入園無料(アトラクションは別途料金)なのも嬉しいポイント。まるで海外旅行に来たかのような気分で、非日常のひとときを楽しんでみてはいかがでしょう。
マグロ解体ショーは必見!新鮮な海の幸を味わえる海鮮市場。
ここのマグロ、実は“生の本マグロ”にこだわってるってホント!?
和歌山マリーナシティ内にある黒潮市場は、新鮮な海の幸が楽しめる観光客向けの市場です。
一番の見どころは、1日に3回行われる豪快なマグロの解体ショー!職人さんが目の前で巨大な本マグロをさばいていく様子は迫力満点です。しかも、ここでは冷凍ではない「生の本マグロ」にこだわっているんですよ。
解体されたばかりの新鮮なマグロは、お寿司や丼物としてその場で味わうことができます。他にも、海鮮バーベキューコーナーや、和歌山の特産品を扱うお土産物店も充実。
活気あふれる市場で、和歌山の海の幸を思う存分堪能してください。お腹も心も満たされること間違いなし!
太平洋を望む絶景温泉!洞窟風呂「忘帰洞」は必浴の湯。
ここの洞窟風呂、入ったら“家に帰るのを忘れる”ほど心地よい!?
紀伊半島の南東端、那智勝浦町にある勝浦温泉。リアス式海岸の風光明媚な景観と、豊富な湯量が魅力です。
特に有名なのが、ホテル浦島の大洞窟温泉「忘帰洞(ぼうきどう)」。その名の通り、紀州藩主徳川頼倫が「帰るのを忘れるほど心地よい」と絶賛したことから名付けられたと言われています。
間口約25m、奥行き約50m、高さ約15mもの巨大な天然の洞窟の中に湯船があり、太平洋の荒波を間近に感じながら入浴できるんです。まさに自然と一体になれるダイナミックな温泉ですね。
他にも、ホテル中の島など、個性的な温泉を持つ宿が点在。新鮮なマグロ料理も楽しめますよ。
「ラピュタの島」!?砲台跡が残る神秘的な無人島群を探検。
この島の砲台跡、実は“明治時代の要塞”だったって知ってた?
紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島は、地ノ島、虎島、神島、沖ノ島の総称です。一般的に観光客が訪れるのは沖ノ島。
この島には、明治時代から昭和初期にかけて旧日本軍によって造られた砲台跡が数多く残っており、その苔むしたレンガ造りの建物群が、まるでアニメ映画「天空の城ラピュタ」の世界のようだと話題になっています。
手つかずの自然と、歴史を感じさせる廃墟が織りなす独特の雰囲気は、探検心をくすぐりますね。第3砲台跡や第2砲台跡などが特に人気です。
ハイキングコースも整備されているので、神秘的な島の魅力を満喫してみてはいかがでしょう。懐中電灯を持っていくと、より探検気分が味わえるかも?
早咲き桜の名所!和歌の浦を一望する絶景の古刹。
このお寺の名前、実は“三つの井戸”に由来するってホント!?
和歌山市南部、名草山の中腹に位置する紀三井寺は、西国三十三所観音霊場の第二番札所として知られる古刹です。
その名前は、境内にある「清浄水(しょうじょうすい)」「楊柳水(ようりゅうすい)」「吉祥水(きっしょうすい)」という三つの井戸(三井水)に由来すると言われています。この三井水は今も湧き出ており、名水として名高いんですよ。
また、関西地方で最も早く咲くと言われる早咲き桜の名所としても有名で、桜の開花宣言の目安となる標準木があります。
231段の急な石段「結縁坂(けちえんざか)」を登りきると、本堂や多宝塔があり、そこからは和歌の浦の美しい景色を一望できます。桜の季節は特におすすめです。
白浜のシンボル!夕日の名所で海に浮かぶ自然の芸術。
この島の穴、実は“台風で大きさが変わった”って知ってた?
南紀白浜の臨海浦に浮かぶ小島「円月島」。正式名称は「高嶋(たかしま)」といいますが、島の中央に円月形の海蝕洞(かいしょくどう)がぽっかりと開いていることから、この愛称で親しまれています。
この穴は、長年の波の浸食によってできたものですが、過去には台風の影響で穴の大きさが少し変わったこともあるんだとか。自然の力の大きさを感じますね。
特に夕暮れ時は、その円月形の穴を通して夕日が沈む光景が見られることがあり、その美しさは格別です。多くのカメラマンが訪れる絶景スポットなんですよ。
グラスボートで島の近くまで行くこともできます。白浜を代表する自然のアートを、ぜひその目で確かめてみてください。
本州最南端の地!太平洋の大パノラマと黒潮の恵み。
この岬の灯台、実は“日本の灯台の父”が設計したってホント!?
紀伊半島の最南端に位置し、本州で最も南にある岬、潮岬。
先端に立つ白亜の潮岬灯台は、イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンによって設計され、明治時代に初点灯しました。彼は「日本の灯台の父」とも呼ばれる人物なんです。
約10万平方メートルの広大な芝生の台地「望楼の芝」からは、弧を描く水平線と太平洋の大パノラマを一望できます。黒潮が最初に接岸する場所としても知られていますね。
「本州最南端訪問証明書」も発行してもらえるので、旅の記念にぜひ!地球の丸さを実感できる絶景スポットです。
海に並ぶ奇岩群!弘法大師が一夜で架けた橋の伝説も。
この奇岩群、実は“弘法大師が橋を架けようとした残り”って伝説がある!?
串本町の海岸から紀伊大島に向かって、大小約40の岩が約850mにわたり一直線にそそり立つ橋杭岩。
その奇妙な景観は、昔、弘法大師が天邪鬼(あまのじゃく)と橋を架ける競争をし、一夜でほぼ完成させたものの、天邪鬼が鶏の鳴き声を真似て夜明けを告げたため、完成間近で作業をやめてしまった名残りだという伝説があります。
実際には、約1500万年前の火山活動でできた岩脈が、波の浸食によって硬い部分だけが残ったもの。国の名勝天然記念物に指定されています。
日の出や月夜の風景は特に美しく、多くのカメラマンを魅了しています。自然の造形美と伝説が織りなす神秘的な光景ですね。
川を掘ればマイ露天風呂!?冬期限定「仙人風呂」も名物。
この温泉、本当に“自分で川を掘って”温泉に入れるってマジ!?
熊野川の支流、大塔川の川原から温泉が湧き出ている珍しい温泉地、川湯温泉。
夏場は、川原をスコップで掘ると、70℃以上の源泉が湧き出し、川の水と混ぜて自分だけのオリジナル露天風呂を作ることができるんです!これは楽しい体験ですね。
そして冬(11月~2月頃)には、川をせき止めて作られる巨大な露天風呂「仙人風呂」が出現。無料で誰でも入浴でき、冬の風物詩となっています。
まさに自然と一体になれる温泉。自分で掘ったお風呂に入るなんて、最高の贅沢かもしれませんね。水着着用なので家族やグループでも安心です。
日本三美人の湯!しっとりスベスベ肌になる秘湯で癒される。
この温泉の名前、実は“弘法大師の夢のお告げ”で名付けられた!?
紀伊山地の奥深く、日高川の渓谷沿いに湧く龍神温泉。島根県の湯の川温泉、群馬県の川中温泉と共に「日本三美人の湯」の一つに数えられています。
その名の由来は、弘法大師が難陀龍王(なんだりゅうおう)の夢のお告げによってこの温泉を発見し、薬師如来を祀ったことによると伝えられています。まさに龍神様からの贈り物ですね。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、入浴すると肌がしっとりスベスベになるため、多くの女性に人気です。
山間の静かな温泉地で、秘湯ムードも満点。ゆっくりと湯に浸かり、心も体も美しくなってみませんか。
日本三古湯の一つ!海絶景と多彩な泉質が魅力の温泉リゾート。
この温泉、実は“万葉集”にも詠まれたって知ってた?
有馬温泉、道後温泉と並び「日本三古湯」の一つに数えられる白浜温泉。その歴史は古く、なんと万葉集にも「牟婁の湯(むろのゆ)」として詠まれています。
斉明天皇や天智天皇など、多くの皇族も湯治に訪れたという由緒ある温泉地なんです。すごい歴史ですよね!
海岸沿いには多くの温泉旅館やホテルが立ち並び、太平洋の絶景を眺めながら湯浴みが楽しめます。源泉も豊富で、様々な泉質の温泉があるのも魅力。
崎の湯、牟婁の湯などの外湯めぐりもおすすめ。白い砂浜の白良浜や、円月島、千畳敷などの観光スポットも近く、温泉と観光を一緒に満喫できます。
遊園地・市場・温泉が集結!海に浮かぶ人工島リゾート。
この人工島、実は“世界リゾート博”のために造られたってホント!?
和歌浦湾に浮かぶ人工島「和歌山マリーナシティ」は、1994年に開催された「世界リゾート博」の会場跡地を利用して開発された複合リゾート施設です。
園内には、中世ヨーロッパの港町を再現したテーマパーク「ポルトヨーロッパ」、マグロの解体ショーが人気の「黒潮市場」、天然温泉「紀州黒潮温泉」、リゾートホテルなどが集まっています。
ヨットハーバーもあり、海釣り公園では気軽に釣りも楽しめます。まさに一日中遊べるエンターテイメントアイランドですね。
季節ごとのイベントや花火大会も開催され、多くの人で賑わいます。家族連れにもカップルにもおすすめのスポットですよ。
安珍・清姫伝説の舞台!悲恋物語と国宝の仏像を訪ねる古刹。
このお寺の釣鐘、実は“安珍を焼き殺した”蛇の怨念がこもってる!?
「安珍・清姫伝説」の舞台としてあまりにも有名な道成寺。能や歌舞伎、絵巻物などでも知られるこの悲恋物語は、多くの人々の心を捉えてきました。
伝説によれば、修行僧安珍に裏切られた娘・清姫が、怒りのあまり大蛇と化し、道成寺の鐘の中に隠れた安珍を鐘ごと焼き殺してしまったとされています。
境内には、物語を絵解き説法で聞かせてくれる場所や、伝説ゆかりの品々を展示する「縁起堂」があります。国宝の千手観音立像や菩薩半跏像なども必見です。
悲しくも情熱的な物語の舞台で、人の心の奥深さに触れてみてはいかがでしょう。桜や紅葉の季節も美しいですよ。
境内を埋め尽くす人形供養!女性の病気平癒や安産にご利益。
この神社の人形たち、実は“夜になると髪が伸びる”って噂がある!?
和歌山市加太にある淡嶋神社は、全国でも珍しい人形供養の神社として知られています。
境内には、役目を終えた雛人形や市松人形、ぬいぐるみなどが所狭しと奉納されており、その数は数万体とも言われています。その光景は少し不気味でもあり、またどこか切なさも感じさせますね。
中には「夜になると髪が伸びる」と噂される人形もあるとかないとか…。信じるか信じないかはあなた次第です!
祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)で、医薬の神様。特に女性の病気平癒や安産、子授けにご利益があるとされ、多くの女性参拝者が訪れます。毎年3月3日の雛流し神事も有名です。
「日本のアマルフィ」!?斜面に家々が密集する絶景漁港。
この漁港の奥、実は“源義経ゆかりの隠れ洞窟”があるって知ってた?
和歌山市の南西部に位置する雑賀崎漁港。その背後の山の斜面に、家々がまるでイタリアのアマルフィ海岸のように密集して建ち並ぶ風景が、近年SNSなどで話題になっています。
そのノスタルジックで異国情緒あふれる景観は、多くの写真愛好家を魅了しています。夕暮れ時には、家々の灯りが灯り、さらに幻想的な雰囲気に。
実はこの雑賀崎の奥、番所庭園には、源平合戦で活躍した源義経が奥州へ逃れる際に立ち寄ったとされる「隠れ洞窟」があるんですよ。歴史ロマンも感じられますね。
新鮮な海の幸も楽しめる雑賀崎。美しい景色と美味しい海の幸を求めて、ちょっと足を延ばしてみませんか。
有田川に浮かぶ扇形の棚田!日本の棚田百選の美しい景観。
この棚田、実は“島じゃない”のに「島」って名前が付いてるってホント!?
和歌山県有田川町にある「あらぎ島」は、有田川の流れに沿って扇形に広がる美しい棚田です。「日本の棚田百選」にも選ばれています。
名前に「島」と付いていますが、実際には川に囲まれた半島状の地形で、島ではないんです。なんだか不思議ですよね。
約54枚の小さな水田が段々畑のように連なり、四季折々に異なる表情を見せてくれます。特に田植えの時期や稲穂が黄金色に輝く秋は絶景!
展望所からは、その独特の地形と美しい棚田の全景を一望できます。日本の原風景ともいえるこの景色に、きっと心が癒やされるはずですよ。
高野山の二大聖地の一つ!根本大塔を中心に諸堂が立ち並ぶ。
この根本大塔の朱色、実は“特別な意味”があるって知ってた?
奥之院と並ぶ高野山の二大聖地の一つ、壇上伽藍。弘法大師空海が、真言密教の根本道場として最初に開いた場所です。
そのシンボルである「根本大塔」は、高さ約48.5mの朱塗りの美しい多宝塔。この鮮やかな朱色は、仏教の世界観で宇宙の中心とされる須弥山(しゅみせん)の麓にあるという赤銅(しゃくどう)の山を表現しているとも言われています。
塔内には胎蔵大日如来と金剛界の四仏が祀られ、堂本印象画伯による柱絵も見事です。
他にも、金堂や御影堂(みえどう)など、重要なお堂が19も立ち並んでいます。高野山の信仰の中心地で、その厳かな雰囲気に触れてみてください。
本州最南端の海中世界!水族館や海中展望塔でサンゴ礁を観察。
ここの海、実は“テーブルサンゴの群生地”として世界的に有名だってホント!?
本州最南端の町・串本の海は、黒潮の影響で冬でも暖かく、多種多様な熱帯魚やサンゴが生息しています。
串本海中公園では、そんな豊かな海の世界を間近に観察できます。特に、沖合140mにある海中展望塔からは、水深8mの海底に広がるテーブルサンゴの大群落やカラフルな魚たちを自然のままの姿で見ることができるんです!
水族館では、串本の海に棲む約500種5000点の生き物を展示。ウミガメの餌やり体験も人気ですよ。
ラムサール条約にも登録された美しい串本の海。その貴重な自然を、気軽に体験できる素晴らしい場所ですね。
古式捕鯨発祥の地!クジラの生態や歴史を楽しく学べる。
この博物館、実は“本物の捕鯨船”が丸ごと展示されてるって知ってた?
和歌山県太地町は、江戸時代から続く古式捕鯨発祥の地として知られています。
「太地町立くじらの博物館」では、クジラの生態や捕鯨の歴史に関する貴重な資料を多数展示。中でも、実際に使われていた捕鯨船「第一京丸」が丸ごと屋外展示されているのは圧巻です!
イルカやクジラのショー、ふれあい体験なども楽しめます。自然の入り江を利用したプールでは、クジラたちがのびのびと泳いでいる姿も見られますよ。
クジラと人間の関わりについて、深く考えさせられる場所。命の尊さと、海の恵みに感謝する気持ちを育んでくれる博物館ですね。
「関西の日光」と称される豪華絢爛な社殿は国の重要文化財。
この神社の石段、実は“侍坂”って呼ばれてるってホント!?
和歌浦湾を見下ろす雑賀山(和歌浦天満宮の隣山)に鎮座する紀州東照宮。徳川家康と、紀州藩祖である徳川頼宣を祀っています。
元和7年(1621年)に頼宣によって創建され、その社殿群は「権現造(ごんげんづくり)」という様式で、極彩色の彫刻や漆塗りが施され、豪華絢爛。「関西の日光」とも称される美しさです。国の重要文化財にも指定されています。
拝殿へと続く108段の急な石段は「侍坂(さむらいざか)」と呼ばれ、かつては武士しか登ることが許されなかったとか。歴史を感じますね。
毎年5月に行われる「和歌祭」は、渡御行列や流鏑馬などが見どころ。絢爛豪華な社殿と、美しい和歌浦の景色を堪能してください。
紀州徳川家の大名庭園!国の名勝で四季折々の風情を楽しむ。
この庭園の池、実は“海水を引き込んでる”って知ってた?
和歌山市の西浜、和歌浦湾の近くにある養翠園は、江戸時代後期に紀州徳川家十代藩主・徳川治宝(はるとみ)によって造営された池泉回遊式の広大な大名庭園です。
全国的にも珍しい特徴として、庭園内の大きな池(約1万平方メートル!)には、なんと海水が引き込まれているんです。そのため、潮の干満によって池の水位が変化するんですよ。これは驚きですね!
国の名勝にも指定されており、松や桜、紅葉など四季折々の自然が楽しめます。園内には、治宝公が建てた茶室「実際庵(じっさいあん)」も現存しています。
かつて大名が愛でたであろう美しい景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
真田昌幸・幸村父子が過ごした地!「真田丸」の世界を体感。
真田幸村、実は九度山で“真田紐”を作って生計を立ててた!?
戦国武将・真田昌幸と幸村(信繁)親子が、関ヶ原の合戦後、高野山での蟄居を経て約14年間を過ごしたのが九度山です。
「九度山・真田ミュージアム」では、彼らの九度山での生活や、大坂の陣での活躍などを紹介しています。大河ドラマ「真田丸」のファンにはたまらない場所ですね。
実は、幸村は九度山での困窮した生活の中、家臣たちと共に「真田紐」という丈夫な紐を織って売り、生計を立てていたと言われているんですよ。武将の意外な一面ですね。
他にも、真田庵(善名称院)など、ゆかりの地が点在しています。真田父子の不屈の精神に触れる旅はいかがでしょう。
パンダファミリーに会える!動物園・水族館・遊園地が合体。
ここのパンダ、実は“日本一の大家族”って知ってた?
和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドは、動物園、水族館、遊園地が一体となった欲張りなテーマパークです。
最大のアイドルは何と言ってもジャイアントパンダ!ここでは数多くのパンダの繁殖に成功しており、愛らしいパンダファミリーに会うことができます。その数は日本一!
イルカやアシカのショー、サファリワールドでの動物探検、ジェットコースターなどのアトラクションも充実しています。
まさに陸・海・空の動物たちと、スリル満点の乗り物が一度に楽しめる夢のような場所。一日中いても飽きませんね!
友ヶ島への玄関口!新鮮な海の幸と温泉が楽しめる港町。
この港町、実は“鯛の一本釣り”がめちゃくちゃ有名だって知ってた?
和歌山市の北西部に位置する加太は、紀淡海峡に面した風光明媚な港町。友ヶ島への定期船が発着する玄関口としても知られています。
この加太で有名なのが、江戸時代から続く伝統漁法「鯛の一本釣り」。加太沖で獲れる天然の真鯛は「加太っ子鯛」と呼ばれ、その味は絶品なんです!
新鮮な海の幸を味わえる料理旅館や民宿が多く、日帰り温泉施設もあります。淡嶋神社や森林公園など、見どころも点在していますよ。
のんびりとした港町の風情を感じながら、美味しい海の幸を堪能し、温泉でリフレッシュ。そんな癒やしの旅はいかがでしょう。
ススキの大海原と360度パノラマ!関西屈指の絶景ハイキング。
この高原の名前、実は“巨石がゴロゴロしてる”から付いたってホント!?
和歌山県有田川町と紀美野町にまたがる生石高原は、標高約870mに広がる関西屈指のススキの名所です。
その名前の由来は、高原のあちこちに「生石(おいし)」と呼ばれる巨石や奇岩が点在していることから来ていると言われています。まるで神様が置いたかのような不思議な光景ですね。
秋になると、一面のススキが太陽の光を浴びて黄金色に輝き、風にそよぐ様子はまるで金色の海原のよう。360度の大パノラマも楽しめます。
ハイキングコースも整備されており、山頂からは和泉山脈や遠くは淡路島、四国まで見渡せることも。山頂付近にはキャンプ場もありますよ。
西国三十三所第三番札所。豪壮な本堂と美しい枯山水庭園。
このお寺の本堂、実は“西国札所中最大級”の大きさを誇る!?
紀の川市にある粉河寺は、西国三十三所観音霊場の第三番札所として、古くから多くの巡礼者を集めてきました。
その本堂(重要文化財)は、桁行(けたゆき)23.6m、梁間(はりま)25.5mという壮大な規模で、西国三十三所の札所寺院の中でも最大級の大きさを誇るんです。その豪壮な佇まいには圧倒されますね。
また、本堂前にある「粉河寺庭園」は、桃山時代の作庭と伝わる枯山水庭園で、国の名勝に指定されています。巨岩を巧みに配したダイナミックな石組みは見事です。
境内には、大門や中門、千手堂など、他にも多くの文化財が残っています。歴史と風格を感じる古刹で、心静かにお参りしてみてはいかがでしょう。
日本最大の木造大塔は国宝!新義真言宗の総本山で歴史探訪。
このお寺の大塔、実は“秀吉に焼き討ちされた”けど奇跡的に残った!?
和歌山県岩出市にある根來寺は、新義真言宗の総本山であり、最盛期には多くの塔頭寺院と数千人の僧兵を擁した大寺院でした。
しかし、豊臣秀吉による紀州征伐で大部分の堂宇が焼失。その中で、高さ約40mを誇る国宝「大塔(多宝塔)」は奇跡的に焼失を免れたんです。現存する日本最大の木造大塔として、その壮麗な姿を今に伝えています。
境内は広く、桜や紅葉の名所としても知られています。大塔の内部は特別公開されることもあり、鮮やかな仏画を見ることができますよ。
戦国の歴史と、篤い信仰心を感じられる場所。迫力ある大塔の姿に、きっと感動するはずです。
「日本のエーゲ海」!?白い石灰岩と紺碧の海の絶景コラボ。
この公園の白い岩、実は“2億5千万年前のサンゴ礁”だったって知ってた?
和歌山県由良町にある白崎海洋公園は、その白い石灰岩の海岸線と青い海のコントラストから「日本のエーゲ海」とも称される絶景スポットです。
この白い岩の正体は、なんと約2億5千万年前(ペルム紀)の石灰岩!大昔のサンゴ礁やフズリナなどの化石が堆積してできたものなんです。地球の歴史を感じますね。
園内には、展望台や遊歩道、キャンプ場、ダイビング施設などがあり、自然を満喫できます。特に夕暮れ時は、白い岩肌が夕日に染まり、幻想的な雰囲気に包まれます。
日本のものとは思えないような、ダイナミックで美しい景観。インスタ映えも間違いなしの、感動的な場所ですよ。
不動の滝と奇岩怪石が織りなす神秘的な渓谷美を散策。
この渓谷の岩、実は“弘法大師の爪痕”が残ってるって伝説がある!?
田辺市街地からほど近い場所にある奇絶峡は、会津川の支流・左会津川の上流に広がる景勝地です。
赤い吊り橋を渡った先にある「不動の滝(赤城の滝)」や、堂々たる「大滝(女滝)」をはじめ、大小さまざまな滝や奇岩怪石が点在しています。
中でも「磨崖三尊大石仏(まがいさんぞんおおいしぼとけ)」と呼ばれる巨岩には、弘法大師が一夜にして爪で彫ったという阿弥陀三尊の磨崖仏があるという伝説が残っているんですよ。神秘的ですね。
新緑や紅葉の季節は特に美しく、ハイキングにも最適。渓谷沿いの遊歩道を散策しながら、マイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュしてください。
日本サッカー協会のシンボルとしても知られる八咫烏に感謝を捧げる神聖な神事。
導きの神鳥・八咫烏に祈りを捧げる新春の神事
熊野の神々のお使いであり、神武天皇を大和へ導いたとされる八咫烏(やたがらす)。熊野本宮大社では、毎年1月7日にこの八咫烏に感謝し、その霊験を称える「八咫烏神事」が斎行されます。
神事では、宮司が八咫烏のデザインが施された「宝印(ほういん)」を参拝者の額に押し、無病息災や家内安全を祈願します。この宝印は、江戸時代には熊野牛王神符(くまのごおうしんぷ)として全国に広まり、起請文(誓約書)の裏に押す風習がありました。誓いを破ると熊野の神使いである烏が一羽死に、本人も血を吐いて死ぬと信じられていたそうです。
また、神事の後には、八咫烏が描かれたお札や御守りが授与されます。導きの神として、交通安全や目標達成などのご利益があると言われています。新年の始まりに、神聖な雰囲気の中で行われるこの神事に参列してみてはいかがでしょうか。
那智の滝を神として祀る熊野三山の一つ。朱塗りの社殿と滝のコントラストが美しい。
日本一の那智の滝を見守る、朱色の社殿が美しい古社
熊野那智大社は、熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに熊野三山を構成する古社です。那智山の中腹に鎮座し、日本一の落差を誇る「那智の御滝」を御神体としています。
鮮やかな朱塗りの社殿群は、標高約500mに位置し、那智の原生林に囲まれています。境内からは那智の滝を遠望でき、その壮大な景色は圧巻です。主祭神は夫須美大神(ふすみのおおかみ)で、縁結びや諸願成就のご利益があると言われています。
毎年7月14日に行われる「那智の扇祭り(火祭り)」は、日本三大火祭りの一つに数えられ、重さ50kg以上もの大松明が参道を練り歩く勇壮な祭りです。また、境内の八咫烏を象った「烏石」や、樹齢約850年の樟の大樹も見どころです。自然信仰の原点を感じられる神聖な場所で、心静かにお参りください。
日本のナショナルトラスト運動発祥の地。豊かな自然が残る美しい岬。
未来へつなぐ、住民たちの愛に守られた「日本のウユニ塩湖」!?
和歌山県田辺市にある天神崎は、田辺湾に突き出た緑豊かな岬です。ここは、開発計画から貴重な自然を守るため、日本で初めてナショナルトラスト運動が起こった場所として知られています。
干潮時には広大な平らな岩礁(千畳敷)が現れ、潮だまりには多様な海の生き物が生息しています。この光景が「日本のウユニ塩湖」とも称され、美しい鏡張りの写真を撮ろうと多くの人が訪れます。背後には亜熱帯性の照葉樹林が広がり、海と森の自然が一体となった景観は圧巻です。
遊歩道が整備されており、磯遊びやバードウォッチング、森林浴などを楽しむことができます。夕日の名所としても人気で、空と海が茜色に染まる光景は感動的です。住民たちの手によって守り継がれてきた美しい自然を、ぜひ体感してください。